人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2023 南インド旅行

11月に南インドに旅行をしてきました。
コロナ禍の直前に北インドを訪れ、タージマハールやアグラ城を始めとする世界遺産、特にアジャンタ石窟群やエローラ石窟群を見て大変感動しました。
その時最初に訪れたのがバラナシ(ガンジス川)だったのでカルチャーショックはありましたが、それでもすごい世界遺産を持つこの国をもっと見たいと思ってしまったのです。
しかしいつも海外での一人旅や個人旅行を気楽に楽しむ私にとってもまだまだインドという国はハードルが高いです。
よくインドに関するYouTubeやブログを見ると「だまされた」とか「盗まれた」なんて言葉ばかり出てきます。
ですから今回も、夫と2人で日本からのパッケージツアーに参加することにしました。
しかも私の夫は身体が大きいので、「この歳になってエコノミークラスでの4時間以上のフライトは無理」という人なのでビジネスクラスのツアーを探しました。
確かに、私だって夫みたいなデカイ男の隣にエコノミー席で長時間座るのは嫌ですから。
日本とインドの往復はビジネスクラスですが、インド国内の1、2時間の移動はエコノミークラスになります。
2023 南インド旅行_f0062031_21562642.png
初日は成田からムンバイまで飛びます。
あれ~?これからインドに行くというのにラウンジでカレーを食べてしまうのは、習慣というかなんというか・・・・・・(笑)。
2023 南インド旅行_f0062031_21575883.jpg


添乗員さんが「お二人並んだ真ん中2席のお席をおとりしました」なんて言ってくれましたが、私たちは常に一緒にいたい夫婦ではないので(笑)、窓際で一人ずつもいいんですけどね。
食事の時にシャンパンを頼んで、日本酒も飲みたいというと一度に二つ出てきました。CAさんもお忙しいから面倒くさいんだろうなぁ~(笑)
2023 南インド旅行_f0062031_21590088.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_21595234.jpg
和食を選びました。結構美味しかったです

10時間のフライトでムンバイに着きました。
このツアーでは日本から添乗員さんが付き、現地ではガイドさんも付きます。
細かいことを自分でやらなくて良さそうだし・・・ベルトコンベアに乗っていればいいみたいです。なんか、私にとってはとても贅沢な旅になりそうです。

参加者は11人と聞いています、いったいどんな方たちと9日間を過ごすのでしょうか、わくわくドキドキです。
添乗員さんは40代の素敵な女性で、きちんとブレザーにパンツ、ローヒールの靴を履いています。

私は前回はガンジス河で野良牛の糞をふんでしまった経験があるので、今回はぼろスニーカーを用意しました。
2023 南インド旅行_f0062031_22004761.jpg

ムンバイ空港に到着後に現地のガイドさんと合流です。
日本語のとても上手な男性の方です。

参加者は私たち含めご夫婦が2組と、親子が2組、お友達同士が1組と、おひとり様参加の男性が1人というメンバーです。
皆さんとても感じのいい方ばかりなのでちょっと安心しました。

この日はムンバイ到着後にホテルに入り夕食を食べて寝ます。
インドは水はもちろん気をつけなくてはなりませんが、生野菜も危ないし、カットフルーツもやめた方がいいと聞いています。水道の水でうがいをしただけなのに下痢をしてしまった、なんて話もありますから。

明日から体調を崩さないように気をつけなくては。
2023 南インド旅行_f0062031_22012671.jpg
2日目
今日はムンバイからコチに飛行機で行きます。
が、早朝のフライトのためホテルの朝食の時間には間に合わないのでランチボックスを頂くことになっています。
私は朝はどうしてもトイレを済ませたいので、早起きして日本から持ち込んだ野菜ジュースとカップ麺のきつねうどんを食べました。
で、準備OK!

インドの空港は空港の建物に入るのにもセキュリティチェックが厳しいので早い時間に行かなくてはなりません。
列に並んでeチケットとパスポートの顔写真を一人ずつ確認してから中に入れます。
今はインドの光のお祭りとかで、空港には美しいオブジェが飾られていました。
2023 南インド旅行_f0062031_22051470.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_02064780.jpg

コチには2時間で着きました。アラビア海に面した小さな街ですが、私が知っている北インドより清潔で野良牛も目につきません。
今回の食事は全日インド料理ですが、南インドは食べ物が美味しいと聞いているので期待度は高いです。
そういえば昔、私の教室にインド人の生徒さんがいらしたことがありました。彼女が「カレーは毎日食べます。」と言っていましたっけ。たぶんいろんなカレーが出てくるにちがいありません。以前に北インドに行った時はどの料理も油っこくて、家の近くのインド料理の方が断然美味しい!、なんて思ってしまいましたが、南インドは植物油を使うのでさっぱりしていると聞いています。楽しみです。

バスも11人の参加者なのでゆったりで、2席を1人で使ってもまだ余っています。
窓は大きいし、快適です。

お昼はレストランでインド料理を頂きました。
小魚のフライかと思いきや、オクラのから揚げでしたがとても美味しかったです。このオクラのから揚げはこのあともちょくちょく出てきました。
2023 南インド旅行_f0062031_22061464.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22062922.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22072337.jpg
荷物がちゃんと出てくるかは不安です。インドだし・・・

インドの宗教はヒンズー教が80%、イスラム教が14%、キリスト教が2.3%、シーク教が1.7%、仏教が0.7と聞きましたが、この辺りはキリスト教徒が多いらしく街道沿いには立派なキリスト教会がいくつも建っています。
それに街並みも私が知っている北インドよりはずっと綺麗です。
2023 南インド旅行_f0062031_22074862.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22090980.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22080374.jpg
まず、ポルトガル人によって建てられたというインド最古のキリスト教会であるプランチェス教会に行きました。
1503年に建てられたそうで、内装はとてもシンプルですがステンドグラスが美しく、協会の中にはこの地で亡くなったバスコ・ダ・ガマのお墓がありました。でも今は遺骨はポルトガルに帰されたそうです。
バスコ・ダ・ガマが住んでいたという御屋敷も残っていましたが、かなり荒れていて、修復したら結構な観光地になるのではないかと思いました。
2023 南インド旅行_f0062031_22094833.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22190888.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22102786.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22104173.jpg
ダッチパレスは16世紀にポルトガル人によって建てられ地元の王様に寄贈されたという建物で、17世紀のオランダ統治時代に総督邸になったのでダッチパレスと呼ばれるようになりました。地元の子どもたちもたくさん訪れていて、みんな写真が大好きでカメラを向けると微笑んだりポーズをとったりしてくれます。
私は可愛い女の子を撮りたかったのですが、カメラを向けると男の子が割り込んできたりして「あんたじゃないのよね~」と言いたい気分でしたが、
可愛いので許します。
2023 南インド旅行_f0062031_22111959.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22114053.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22115768.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22123001.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22130390.jpg
今夜は伝統舞踊のカタカリダンスショーを見ます。インドの人に言わせると、男だけで演じるので日本の歌舞伎と似てます、ということですが、どうなんでしょう。
あまり期待はしていません。
・・・でしたが、私はこのダンスに妙に感動することになるのです。
2023 南インド旅行_f0062031_22133364.jpg
会場に入るとステージの上では男の人が2人メイクをしていました。そういえばメイクアップから見せてくれるということでしたっけ。
カラフルな液体を顔に塗ってクマ取りのように描いていきます。化粧をするという事からすべて神に捧げる神事の一つだということです。
2023 南インド旅行_f0062031_22140037.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22141877.jpg
化粧が済むといよいよ演技の始まりです。
司会者が出てきて説明をします。
カタカリダンスは言葉を発しないで目や顔の筋肉を動かして表情をつくり、ジェスチャーで物語を表現するのです。
愛、愛に対する無関心、喜び、怒り、悲しみ、嫌悪、勇気、驚き、平静など9つの感情を表現し、はたまたライオンや象になったりなど演者が実際に見せてくれます。
これがなかなか面白い。
2023 南インド旅行_f0062031_22144827.jpg

そしていよいよお芝居の始まりです。
事前に添乗員さんが紙に書いたお芝居の内容を渡してくれていました。
ヒンドゥの古代叙事詩からで、本来は8時間と夜中じゅう演じられる物語の一部で、王子に恋をした邪悪な者が美女にその姿を変えて王子を誘惑しようとするのですが、王子に見破られ退治されてしまうという物語です。
美しい衣装を着て演者が登場します。
さっき目の前でメイクをしていたオッサンが絶世の美女に見えて来るから、あ~ら不思議です。
2023 南インド旅行_f0062031_22155712.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22161915.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22204784.jpg


3日目

コチは港町なので魚がたくさん捕れます。
チャイニーズフィッシュネットという、昔ここに来た中国人が始めたという漁の方法を今でも使っていて、それを見学しました。
2023 南インド旅行_f0062031_22253337.jpg

学校の課外授業なのでしょうか、子供たちがたくさん通りかかりカメラを向けるとみんな喜んでピースサインをしてくれたりました。インドの子供たちは本当に人なつこくて可愛いです。
2023 南インド旅行_f0062031_22300571.jpg

そのあと午前中はスパイスマーケットや民芸品店でお買い物です。
うちは夫がインド料理を作るのが趣味なのでスパイスはネットで購入し何でもありますが、サフランとタマリンドが安いと言って買っておりました。
小さな通りの土産物屋は時間が早いせいかまだ全店が開店しているわけではなかったのですが、しつこい物売りはいないしゆったりと歩けるのは嬉しいことです。
2023 南インド旅行_f0062031_22323398.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22325165.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22330515.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22332765.jpg
葉っぱに手描きのポストカード

インド人はよく額に点を描いている人がいます。赤い点は北インドの人で、白や黄色は南インドの人だとガイドさんが教えてくれました。
そう説明するガイドさんの額には赤い点が付いています。毎朝身体を清めた後にその点をつけるのだそうです。
赤い色はマリーゴールドの花からできていて、白いのは白檀からできているそうです。
ここのホテルでも歓迎の意味でお客さんの額に白いのでペチョッとつけてくれました。
2023 南インド旅行_f0062031_22340873.jpg
お昼もインド料理です。
はじめに出された赤いジュースのようなもの、スイカジュースかな?何だろう?おいしそうなんだけど氷が入っています。
お腹を壊したくはないので誰も飲む勇気はありませんでした。飲んでみたかった~。
2023 南インド旅行_f0062031_22345486.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22354263.jpg

そのあと今日はコチからアレッピーにバスで向かいます。
窓の外の景色を眺めながらの旅もなかなかいいものです。

アレッピーではバッグウォータークルーズといって小型のハウスボートに宿泊します。
バッグウォーターとは湖や川の下流の水位が上がり水が下流から上流に逆流する現象のことで、昔スパイスを積んだ船がヨーロッパなどと
行き来をしていたそうです。今は川辺りに椰子の木が生い茂った景色の中を行き来するのが人気のようです。
いよいよ乗船です。
2023 南インド旅行_f0062031_22370784.jpg
今回のツアーは11人、それに添乗員さんとガイドさんです。3隻の船に分かれます。
私たちはKさんという1人参加の楽しい方と同船になりました。小ぶりの船でダブルの部屋とツインの部屋があったので私たちはツインの部屋を選びました。
船頭さんと料理人のスタッフが1人付いています。
2023 南インド旅行_f0062031_22401286.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22414825.jpg
乗船するとすぐに飲み物が出されました。レモンジュースだといいますが…氷は入ってません。私たちはしばらく飲んでいいものかどうかテーブルをはさんで協議しましたが、結局飲まないことに決めました。コワイ、コワイ。
川岸では住民の方が釣りをしたり洗濯をしたりと、穏やかな風景が目に入ります。船はアラビア海に向かって進み、途中で小さな売店でお菓子を買ったりとゆったりとクルージングを楽しみました。
2023 南インド旅行_f0062031_22421252.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22423078.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22430162.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22435863.jpg
椰子の木の向こうに美しい夕日が沈むと船は湖畔に停泊します。船が停泊すると電気が使えるようになります。エアコンも使えます。
注文しておいたビールが届き夕食となります。
船員さんが隣の船との間に橋を作ってくれて、しばしお互いの船のルームツアーとなりました。どの部屋も似たりよったりというところでした。
昨日までの5つ星ホテルとはエライ違いです。
部屋は写真で見ると素敵にうつってますが、実際のところ、床は絶対に裸足では歩きたくないレベルでした。
インド旅行のyoutubeなどを見ると若いユーチューバーが「インドの安宿に泊まってみた」なんてよくありますが、それを見て私は「私には絶対に無理!」と思ってました。でもきっとそのレベルです。
まあ、又とない良い経験が出来たということにいたしましょう。
2023 南インド旅行_f0062031_22551492.png

4日目
朝は船頭さんに5時半に起こされ、船の上から湖の向こうに太陽が上がるのを待ちました。船員さんが残った食べ物を川に投げてやるのでカラスも食べに来ます。
カラスは日本のカラスよりだいぶ小ぶりなようで、色も日本のカラスのように漆黒ではありません。種類がちがうのでしょうか。。
それから船の上で朝食を食べながら元の場所までクルージングをして下船しました。
2023 南インド旅行_f0062031_22561029.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22562581.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_22564286.jpg
今日はここアレッピーからバスでインド最南端の街カーニャクマリを目指すのです。
距離にすると200キロちょっとなのですが、高速道路が無いので一般道を走るため6時間半くらいかかるそうです。バスは大型だし冷房も効いているので乗っているのは苦ではありません。
トイレ休憩をしたり、昼食をとったりしながら走ります。
2023 南インド旅行_f0062031_22582673.jpg
このお料理は左側の生野菜は食べないようにとガイドさんから言われました。
2023 南インド旅行_f0062031_22594118.jpg
スパイスの効いた野菜スープです。
2023 南インド旅行_f0062031_23001776.jpg
この鶏肉は美味しかった。これはギリシャ料理だそうです。
2023 南インド旅行_f0062031_23010659.jpg
カレー味の酢豚みたいな・・・・・これも美味しかった!
2023 南インド旅行_f0062031_23015115.jpg
デザート。左側のは小麦粉とチョコレートを混ぜたみたいなものでした。

南インドは北インドに比べて豊かなのでしょうか。物乞いや道端で寝ている人はいませんし街が汚くありません。カンボジアのシェムリアップやバンコク郊外を走っているような感じです。
が、道路状態はかなりヒドいです。舗装されているはずなのに表面がデコボコなので、ガタガタ揺れます。
それにしょっちゅう聞こえるクラクションと急ブレーキの音がとても気になります。
隣を走る家族3人を乗せたオートバイをクラクション鳴らしながら追い抜くなんて時はヒヤヒヤしてしまいました。
2023 南インド旅行_f0062031_23042604.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23045119.jpg
インドの女性はほとんどが民族衣装を身に着けています。それも絶妙なカラーコーディネートで。老人でも日本みたいに地味な色を着ている人は1人もいません。
短いTシャツの上に色鮮やかなサリーを巻くのですが、そのサリーの柄に入っている色のTシャツを合わせるというカラーコーディネートの基礎の基礎を100%の女性が知っているのには感動です。
だからどんなにビビッドな色の組み合わせでもしっくり美しく着こなせるのでしょう。中国人のオバちゃんたちに教えてあげて欲しい(笑)
のんびりと車窓を眺めながらのバスの旅は本当に楽しいものでした。
2023 南インド旅行_f0062031_23052068.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23053855.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23055660.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23090026.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23113055.jpg

夕方近くにカーニャクマリに着きました。小さな街ですが、ヒンズー教の有名な寺院があり、しかも今日はお祭りなのでインド国内からの観光客や巡礼者で賑わっています。
みんな大きな観光バスで来ているのです。巡礼者は男女子供も全員が黒い服を着て裸足で歩いています。そして革でできたものは一切身に付けないそうです。
2023 南インド旅行_f0062031_23070517.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23073660.jpg
ここはインド最南端のコモリン岬で、インド洋、アラビア海、ベンガル湾が合流するという神聖な場所です。
海から太陽が上がり海に太陽が沈みます。
これから夕日を見に岬の突端のポイントまでいきます。
突然雲が出てきてあいにくと太陽が沈むのは見られませんでしたが、道端にはいろんなお土産物屋が出ていて、覗きながら歩くのもなかなか面白いものでした。
2023 南インド旅行_f0062031_23095998.jpg
チャイの屋台を見つけたので飲んでみることにしました。
インドといえばチャイですからね。インドのチャイはスパイスの聞いた濃いめの紅茶にミルクと砂糖を混ぜたものです。これは火が通ってるから屋台で飲んでも大丈夫(笑)
1杯13ルピー。25円くらいてす。ジンジャーがきいてすごく美味しかったです。
飲み終わった紙コップをどこに捨てるのかと迷っていたら、みんな当たり前のようにその辺にポイ捨てしています。日本人にとっては抵抗あるんだけどなぁ・・・・・・。
2023 南インド旅行_f0062031_23130752.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23140569.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23162916.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23184074.png
Googleマップを立ち上げると自分のいる位置が分かり、インド最南端にいるんだな~、と実感します。

5日目
今日は早起きしてインド最南端、コモリン岬の朝日を見にいきます。今日の日の出をは6時20分。ホテルから10分くらい歩くと日の出の見学スポットがあります。
ここはインドでも有名な観光地なのでまだ6時前だというのにもうかなりたくさんの人々が集まっています。
しばらく見ていると雲がだんだんオレンジ色に染まり太陽が上がってきます。
雲の間から上がってくる太陽は見ているととても神聖な気持ちになります。
そして遠くには沐浴をしている人たちの姿も見えます。
ガンジス川みたいは喧騒はありませんが、ここは確かにヒンズー教徒にとってはとても神聖な場所だということがわかります。
2023 南インド旅行_f0062031_23274308.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23281517.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23283769.jpg
ホテルに戻り朝食をたべて、これからバスでマドゥライに向かいます。距離は昨日と同じ200キロくらいですが、今日は高速道路を使うので4時間くらいと聞きました。
きっと道路の状態も昨日よりは良いと思います。
2023 南インド旅行_f0062031_23305786.jpg
インドは高速道路とはいっても、日本のそれとはちょっと雰囲気が違います。沿道に畑や民家があります。
さらに驚いたことに、オートバイが多く高速道路なのに、オートバイは2人乗りで、しかもノーヘル!奥さんでしょうか、サリーをたなびかせながら後部席に横座りで乗っているのです。
流石に高速道路での3人乗りは見かけませんでしたが、たくさんの2人乗りのオートバイがヘルメットもつけずに走っているのにはびっくりしました。
今朝は早起きしたのでバスの中で眠れるくらい道路状態は良かったです。
2023 南インド旅行_f0062031_23325159.jpg
途中で休憩したローカルなレストランの売店でスナックを買い、チャイを飲みました。おじさんがオーバーな手付きでチャイを作るのを見て「お願いだから、チャイの中に指入れないでね」と心の中でひたすら祈ってました(笑)
2023 南インド旅行_f0062031_23343578.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23433573.png
マドゥライに到着し昼食を食べていると突然の大雨です。
これからこの旅のメインイベントであるヒンドゥー教の有名な寺院、ミーナクシー・アンマン寺院を見学に行くというのに~。

2023 南インド旅行_f0062031_23352705.jpg
まず訪れたのはガンジー記念博物館です。インド独立の父として知られるガンジーさんの記念博物館は派手さがなくとても質素でガンジーさんの生い立ちや軌跡に関わる物が展示されていました。ここはインドの学生たちがよく訪れるようです。
2023 南インド旅行_f0062031_23362082.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23364132.jpg
次はインドには珍しいヨーロッパ建築のティルマヤイナーヤカ宮殿です。昔は宮殿として使われていたようですが今はただガラーンとしたコンサートホールに使われているようです。
今日は日曜日なのでインド人の観光客が多く、歩いていると可愛い4人の女の子たちが踊りの練習をしていました。しばらく眺めて拍手をすると駆け寄ってきて「見てくれてありがとう。どこから来たの? あなたの名前は?」と聞かれました。
外国人の観光客は珍しいのだろうけれど、確かにインドの子供たちは人なつっこいです。
2023 南インド旅行_f0062031_23372083.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23375141.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23380897.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23384548.jpg

そして、ついにミーナクシー・アンマン寺院です。
寺院に着くまで雨は小降りになったもののやむことはありませんでした。
2023 南インド旅行_f0062031_23391452.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23395135.jpg
ミーナクシーアンマン寺院に入るには厳しいセキュリティチェックがあると聞いていした。もちろん携帯は持ち込み禁止。デジタル時計もダメです。
私たちは近くのお土産物屋さんに靴や荷物を預けなくてはなりません。まだ雨が降っているのに傘もダメだといいます。最低限の貴重品をポケットに入れ
裸足になりびちゃびちゃなデコボコの石畳を歩くと砂や小石が足の裏に当たって結構痛いものです。
タイなどでも寺院に入る時には靴を脱ぎますが、それは建物に入る時だけです。しかしここは入り口に向かう道路から裸足で歩かなくてはならないので、衛生面もすごーく気になります。

寺院の入口では男女に分かれボディチェックをされ晴れて入場か許可されました。
ミーナクシーアンマン寺院は15~17世紀に建てられたというインド最大級の規模を誇るヒンズー教のお寺で、東西南北に高い塔門がそびえています。
塔門は全部で12もあり、それは石で細かい彫刻が施され、その上に彩色された見事な塔門です。
自然の植物からとった絵の具で彩色しているので耐久性が悪く、2年に1度塗り替えをするそうです。
赤い色はヘナ、黄色はマリーゴールド、緑はマンゴーから作るそうです。

中の彫刻も見事で、くっきりと輪郭が残っています。1番奥はヒンズー教徒しか入れませんが、本当に写真を撮れないのが残念でした。
その代わり、先ほど荷物を預けたお土産物屋さんの屋上から写真を撮らせて頂くことが出来ました。
お土産物屋さんの階段を上がり、倉庫を通り抜けていきましたが、なにやらすごいものがたくさん並んでいましたよ。
私はこの塔門が見たくて南インドに来たようなものなので大変満足でした。
それにしても、屋上から撮った写真、手前のモニターが邪魔なんですけどね。
2023 南インド旅行_f0062031_23410541.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23412578.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23420582.jpg
6日目
今日はマドゥライから飛行機でチェンナイに飛びます。
1時間のフライトです。
2023 南インド旅行_f0062031_23454777.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23460378.jpg
インドのカップヌードルも売っています

2023 南インド旅行_f0062031_23490702.png
チェンナイに着き、昼食をとるレストランに向かいます。
レストランの入り口にはヒンズー教の花、マリーゴールドが鉢に活けてあります。
気が付いたのですが、インドはとても花が多くあちこちの寺院の前で花が売られていますが、花だけで茎が付いていないんですよね。茎がなければ長持ちしないと思いますが?
2023 南インド旅行_f0062031_23471924.jpg
お昼は有名な南インド料理のミールスというものを頂きました。
伝統的なミールスはバナナの葉をテーブルの上に敷き、そこにご飯とカレーを数種類周りにおいて手で混ぜて食べるのです。
でもここは清潔なファミリーレストランみたいな所なので、大きなトレイにバナナの葉が敷いてあります。私たち日本人用にスプーンも用意して頂いたので使わせて頂きました。
カレーが何種類も置かれ、辛いもの、甘いもの、酸っぱいものやヨーグルト。辛いものはヨーグルトを混ぜると食べやすくなります。
2023 南インド旅行_f0062031_23501704.jpg
南インド料理は北インド料理より脂っこくなくてヘルシーなので日本人に合うといわれ、私もすごく美味しいとは思うのですが、ここのミールスとやらは私的にはあまり美味しいとは思いませんでした。
2023 南インド旅行_f0062031_23504238.jpg
お菓子が美味しそうなのでつい買ってしまいました。

チェンナイはベンガル湾に面している港町ですが、今は海岸線に沿って地下鉄をつくる工事をしているので、その向こうに海が見えます。
セントジョージ要塞を外から見学して、カーパーレーシュワラ寺院に向かう時にはまた雨が降り出しました。
道端の露店は大変そうです。
2023 南インド旅行_f0062031_23520053.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23525275.jpg
ここは雨が降ると街中水はけが悪いのですぐにあちこち水たまりになってしまうそうです。インフラはまだまだなんですね。
寺院までの道は人がたくさん歩いていて、お供え用のお花を売っているお店がたくさんあります。若い女の人はジャスミンの花で作られた髪飾りを長い髪の毛に飾っています。
2023 南インド旅行_f0062031_23571310.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23575414.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_23581186.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00000137.jpg

寺院ではまた入口で靴を預けるので、またびちゃびちゃの石の上を歩かなければなりません。
ここもミーナクシーほど規模は大きくはありませんが高い塔門が美しいです。
いまはお祭りの時期で、しかも夕方のお祈りの時間帯なのでたくさんの人でごった返し、寺院の前には露店がたくさん出ています。
ここでも私たち外国人は珍しいらしく、みんなが微笑みかけてくれます。
2023 南インド旅行_f0062031_23534457.jpg
ここで靴を預けます。なくならないか心配です。
2023 南インド旅行_f0062031_00003438.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00095591.jpg
これが全部石で彫られているのです。素晴らしい!
2023 南インド旅行_f0062031_00031065.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00104256.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00113585.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00154186.jpg
インドは子供たちもオシャレです。

じつは私が今回旅に持ってきた腕時計が電池切れで2日前に止まってしまったので、どこかで安い時計を買えないかな、と探していたのです。
時計を売っているお店を見つけたので、中国製は承知の上で飛び込みました。
気に入った(というより、少しマシな)ものを急いで探して「これ、いくら?」と聞くと「350ルピー」と言います。「200ルピーでどう?」と聞くと「300」というので「200でいいよね!」というと、「OK、OK」。と商談は成立しました(無理やり)。
200ルピーは日本円で380円ですね。買った私もビックリでした。一体いくらで仕入れてるんだろう?
あと3日だけ動いてくれれば私は満足なんですが。
2023 南インド旅行_f0062031_00152420.jpg

7日目
昨日今日とチェンナイに連泊なので、今日はバスであちこち見学に回ります。
朝の8時にホテルを出てチェンナイの渋滞にハマりながら2時間半かけてカーンチープラムに着きました。カーンチーとは絹のことで、プラムとは場所のことだとガイドさんが説明してくれました。
このあたりは絹の生産、製品を生業としている地域だそうです。来る途中に通学途中の子供たちが手をふってくれて、こちらも振り返すと喜んでくれます。
牛が道を塞いで、それを車が避けて走る風景はインドですね~。
2023 南インド旅行_f0062031_00185419.jpg
牛はインドでは神様の乗り物なのでとても大事にされています。もちろん食べません。
野良牛もいますが、大体は飼牛で持ち主がいます。朝、飼い主は牛を外に放ち、牛は周りの家々を回って餌をもらうそうです。牛が来た家は喜んで来た牛に餌を与えるそうです。
そして夜になると牛は家に帰っていくそうです。スゴイな・・・・・
インドは乳製品の生産がとても多いと聞くし、確かに田舎の牧場などに牛がたくさんいたのは見ましたが、こんな街中に牛がいるってどういうこと?
ペットとして牛を飼っているのだろうか・・・・・? 謎です。
2023 南インド旅行_f0062031_00362162.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00213336.jpg
エーカンバラナータル寺院はここも美しい塔門のお寺です。私たちは雨の中をまたまた裸足で歩きます。スマホで写真を撮るなら入口で20ルピー(38円くらい)払いますが、デジカメなら100ルピーとられます。
普通はお金を払うとシールとかくれてそれを胸に貼ったりして払ったことを表示するのですが、ここは何もくれません。
言うと、お金を徴収していた人は、帰りにシールあげます、とのことでした。
それだったら払わなくても同じじゃないの?
入り口で写真を撮っていたらインド人の女性に「写真を撮ってはダメ」と声をかけられたので「ちゃんとお金はらいましたよ!」と言い返しました。
2023 南インド旅行_f0062031_00222055.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00225274.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00232236.jpg
ここもヒンズー教の寺院ですが、クリーム色の塔門がとても美しい寺院です。
4世紀頃に建てられたという寺院は回廊になっていて、108の神様がオブジェでずうっと並んでいて荘厳な雰囲気です。日本でいうと八百萬の神様みたいな?
みんな好きな神様がいて、お礼参りなどに訪れ火を灯して行くそうです。回廊の床には鮮やかな曼荼羅が描かれていました。曼荼羅は蓮の花や孔雀などインドのモチーフで描かれています。
2023 南インド旅行_f0062031_00251772.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00254306.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00260087.jpg
寺院の真ん中にインドで1番古いという有名なマンゴーの木があって樹齢3000年といってましたが、そんな訳絶対にない、と私は思っています(笑)。マンゴーの木がそんな持つわけないし、この幹だってそんなに太くはありません。ウソ、ウソ(と勝手に思っている私)
2023 南インド旅行_f0062031_00263796.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00274683.jpg
ここにも牛がいるんです。


出口に行くとさっき撮影料金をとっていた人の窓口が空っぽで誰もいませんでした。ランチにでも行ったのかな?インドあるあるです。


カイラサナサー寺院は砂岩で作られた寺院なので、カンボジアのアンコールワットと同じく彫刻の角が取れていました。
この辺りは今の季節は雨が降りやすいようです。
2023 南インド旅行_f0062031_00272540.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00283086.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00465007.png


お昼を食べて午後はバスで1時間半ほどでマハバリープラムという街に到着しました。
世界遺産の海岸寺院です。
ベンガル湾を望む砂浜に8世紀に建てられた寺院は花崗岩で出来ており風化でだいぶ削られていますが、ここは108つの神様が牛の形でずらっと並んでいます。
インド津波でだいぶ被害を受けたということですが、かなり残っています。その津波のひき潮の時に未発見の寺院の一部が見えた、というのは有名な話しです。
2023 南インド旅行_f0062031_00292287.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00294500.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00301366.jpg
こんな撮り方もあります。
2023 南インド旅行_f0062031_00371447.jpg

雨が上がって、今度は暑くて暑くて大変でした。
アルジュナの苦行、そしてクリシュナのバターボール。
バターボールはクリシュナ神がバターボールが好きで、食べていたバターボールがここに飛んできたと言われているそうですが、そんなことないよね(笑)。
それにしても絶妙なバランスで静止している岩は直径30メートルあるそうです。
2023 南インド旅行_f0062031_00310457.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00340255.jpg
ちょっと遊んでみました。



ここで面白い、というか、呆れた話を一つ。
私たち日本人は外出の時はポケットティッシュとハンカチは必ず持っています。最近は除菌シートも持っています。
特にインドなんかに来るときには多めに持ってきています。
インドではホテルやレストランのトイレにトイレットペーパーがあるとは限りません(余分に置くと持っていかれてしまうそうな)。
それもトイレットペーパーのロールが極端に小さい。
この日のレストランでも帰るころにはペーパーが切れていました。私が入って行くと3人の白人観光客が並んでおり、中にペーバーが無いと知るや3人は手を拭くペーパータオルをガシガシと取り始めたのです。
それを持ってトイレに入って行きました。ペーパータオルでトイレ?信じられません。
詰まるでしょ!
ペーパータオルも空になりました。


8日目
今日はチェンナイからムンバイに飛び、ムンバイで半日過ごし今夜の便で日本に戻ります。
朝の早い時間のフライトなので、ホテルの朝食は間に合わないためランチボックスが配られます。
中にはサンドイッチ、リンゴ、クロワッサン、ジュースが入っていました。サンドイッチは切った生野菜が入っているので食べるのはやめました。
とかいっても私は今朝は早起きして日本から持ち込んだ野菜ジュースとカップ麺を食べたので問題ありません。
2023 南インド旅行_f0062031_00483283.jpg

このツアーは日本からインドはビジネスクラス利用ですが、インドの国内線はエコノミークラス利用となります。
2時間のフライトですが機内食が出ました。
インドはベジタリアンが多いのでオムレツか野菜カレーを選ぶのですが、私は一応オムレツを選びましたが、完食できる訳ありません。
物珍しさで断らずに頂いたのですが・・・・・ところが結構美味しくてほぼ完食してしまいました。
2023 南インド旅行_f0062031_00490388.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_00503852.png

ムンバイ・・・来る時は夜に着いて次の日の朝早くにに発ったのでよく見られませんでしたが、明らかに今まで見てきた南インドとは違います。聞けばこの街はインドで1番に人口が多いとか。
街の中はリキシャ(トゥクトゥク)がゴチャゴチャと走り回り、ホームレスや物乞いも多いです。
それにあちこちのすごいごみの量! ごみ収集車なんてないんだろうなぁ・・・・。
美味しそうなお菓子屋さんやおしゃれな洋服屋さんの前にもごみがあります。
2023 南インド旅行_f0062031_01075395.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_01092128.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_01094850.jpg
ガード下にいるのはホームレスで、小さな子供たちもたくさんいます。「この人たちコロナの時はどうしてたんだろ?」と気になります。
ホームレスの子どもがこちらを見て手を振ったので誰かが振り返したらバスに近づいてきました。ホームレスは無視するのが鉄則なのに・・・。
すると後から後から子供たちがバスに近づいてきて、渋滞でノロノロ走っているバスを追いかけてきました。
私たちがショッピングセンターの前でバスを降りるとたくさんの子どもたちが群がってきてお金を要求します。小さな子どもを抱いた母親もいます。ガイドさんは「絶対にお金をあげないでください」と言います。
当たり前です。1人にあげたら収拾がつかなくなり大変なことになります。
「かわいそうね」という人もいますが、これがインドの現実なのです。

2023 南インド旅行_f0062031_01110674.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_01113951.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_01115842.jpg
ショッピングセンターにはどこの国も同じようなお店が入っています。スーパー、マクドナルド、スタバもあればアルマーニやジバンシー、それにザラ、ユニクロもあります。
私は興味本位でユニクロに入って値段を見ました。
レディースの丈の短いライトダウンのジャケットが6990ルビー、大体13,000円くらいでしょうか。私は数年前にセールで3,900円で買いましたが(笑)。ユニクロはインドでは高級品?
っていうより、女性は民族衣装が多いのに、いつ着るんだ?

豪華な民族衣装のお店もありますが。
ひとしきりお買い物や食事を楽しんだあと、空港に向かいます。

ムンバイ空港は大きな空港で、私たちはラウンジで軽食をとりお茶やお酒を飲みながら8日間を共にしたお仲間とお別れをしました。
2023 南インド旅行_f0062031_01134325.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_01140208.jpg
9日目
帰りはムンバイから成田まで約8時間です。

毎日すごい盛りだくさんのスケジュールだったせいか、さすがの私も疲れました。
機内では遅い夕食が出ましたが、この食事が不味かったのには驚きでした。

私は洋食を選び、パンではなくご飯に変えてもらったのですが、なんか・・・不味い・・・。
ANAのビジネスクラスの食事は結構美味しいはずなのに、ご飯がとんでもなく不味いのです。
インドで調理したものなので期待はしませんでしたが、それでも私が今まで食べた(インドやタイ、その他の国を含めて)ご飯の中でナンバーワンの不味さでした。
私の体調のせいかとも思いましたが、降りてからみんなが不味かったと言っていたので、本当に不味かったのです。
2023 南インド旅行_f0062031_01231235.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_01232706.jpg
2023 南インド旅行_f0062031_01234706.jpg
成田に着くと、かなりの寒さです。そういえば飛行機の中で「成田の現在の気温は2℃です」と言ってましたっけ。
そりゃそうですよね、出かける前まで日本は暖かくて、そのあと南インドで過ごしたんだから。
でももう11月も終わりだから寒いのは当たり前・・・なんて思いながら荷物の中のダウンジャケットを引っ張り出しました。

今回はムンバイを観光できなかったのは残念ではありますが、それでもツアーに参加したのでたくさんのところを見学することができました。
個人だったら、ホテルや交通機関の手配などが大変だったし、それに公共交通機関があまりないので観光もこんなにサクサクとはいかなかったでしょう。

いつもはお気楽な個人旅行ばかりなので、こんな旅もたまにはいいかな、なんて思っています。
ただ、あまりに詰め込まれすぎたので記憶に残っていないという難点がありますが。
忘れないためにもこのブログに書きました。
最後まで読んでいただき有難うございました。








# by matsurika-art | 2023-12-07 02:03 | 日記

9月の24,15日に、私の所属するPAマスタークラブの展示会が開催されました。
今年の会場は札幌です。
マスタークラブは2000年に発足し23年間、地震とコロナ禍以外は毎年展示会を開催しておりました・
忘れもしない2018年9月、札幌展示会の直前に北海道胆振東部地震が発生し泣く泣く展示会をキャンセルせざるをえなかったこと。
そして2020年、2021年とコロナ禍のために開催を断念いたしました。
去年はコロナも少し下火になったので、東京マリオットホテルにて赤絵細描作家の見附正康さんをお招きして第20回記念展示会として開催いたしました。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_22502141.jpg
そして今年、9年ぶりに私たちの展示会が札幌にやってきました。
会場はいつもの札幌パークホテルです。
今年もフランスからシモナさんが来てくださいます。
いろいろなことが緩和されたので香港からも12人のペインターが参加されると聞いています。
久しぶりににぎやかな展示会になりそうです。

搬入の日のお昼前に札幌に着いたのでホテルに荷物を預けラーメンを食べに行くことにしました。
私はラーメンは特に好きではありませんが、やはり札幌に来たら食べたくなるものです。
ネットで検索すると、徒歩20分の所に人気のラーメン店があることがわかりそこにいくことにしました。
周りに何もないところに大勢人が並んでいるので場所はすぐにわかりました。
でも最後尾がみつかりません。
並んでいる人をずーっとたどると最後尾が見つかりましたが、40人は並んでいそうです。
確かに今はお昼時ですから多少並ぶのは仕方ないとしても、この列はどんな具合に進むのでしょうか・・・・
一緒に行った仲間と、並ぶかほかの店に行くかどうするか、と考えましたが、並ばないで入れる美味しくないラーメンを食べるよりは多少並んでも美味しいラーメンを食べたいよね、
ということになりこのまま並ぶことに決定!
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_22515905.jpg
しかし列が進んで店内が少し見えるようになると、店内にも10数人並んでいることがわかりましたが、もう遅い。
いま脱落したら後悔しそうです。
一時間も並ぶと足が痛くなってきましたが、おしゃべりしながら並んでいたのでそんなに苦痛ではありませんでした。
出てくる人に「美味しかったですか?」と聞くと「すごく美味しかったですよ」とみんなが言うのでますます期待は高まります。
1時間40分も並んだころ、私たちはやっと店内に入ることができました。
店内でもカウンターの後ろにぐるっと椅子に座ってお客さんが順番待ちをしています。
そしてメニューを渡されるのです。私たちは並んでいる間にネットでお店の口コミとか見ていたので「信州(コクみそ)」が美味しいということを知り
それを注文しました。トッピングのコーンもつけて。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_22523667.jpg
お店の中はカウンター席のみで13席ありますが、1席空いていても次の順番の人が2人連れだと入れません。
だから回転が遅いんですね。

やっと席に案内されたころは並び始めてから2時間経っていました。
確かに美味しい。値段も880円とリーズナブルだし。
でもトッピングのコーン。これが150円は少し高いと思いました。だけど合わせて1030円は妥当な値段でしょう。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_22530189.jpg
さてこのあとどうしようかということになり、並んでいるときにいろいろ検索してみると札幌芸術の森で深堀隆介展をやっていることがわかりました。せっかくだから行ってみようということになり、タクシーで往復すれば何とか搬入に間に合うのではないか、と・・・・・・。

早速タクシーをつかまえて向かいましたが、なかなか芸術の森には到着せず、途中で運転手さんが「この辺に熊が出ましたよ」なんて言うもんだから私たちはだんだん不安になってきました。
30分も乗ってやっと着いたその場所は山の上の素敵なところでした。でも、なんかヘンです。車もあまり停まってなくて人がいません。
中に入ると地元の人たちの陶芸展をやっています。
「あれ?」と思い携帯を出してもう一度よく検索してみると、なんと、展覧会は来週からではないですか!!!
なんとまぁ、ドジな私たち!
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_22542174.jpg
タクシーで往復すればいいだろうなんて安易にここまで来てしまいましたが、こんなに田舎まで来るとは思いませんでした。
帰りのタクシーもありません。
さて、どうやって帰ればいいんだろ・・・・・・?

バス停の時刻表を見てみると、どうやら真駒内まで行くバスがあるようです。
真駒内から南北線で行けばいいか・・・・・と思いましたが、なんとバスは一時間に1本しかなく、しかもたった今出たばかりということがわかりました。
タクシーGOのアプリを使ってタクシーを呼ぼうとしましたがタクシーは見つかりません。

陶芸展にいた人に聞いてみると、下まで降りればバスが15分おきぐらいにあることが判明したので山を下りることにしました。
タクシーの運転手さんがさっき熊が出たなんて言ってたよなぁ・・・・なんて考えるとちょっと不安になりますが、それでも途中、車の全く停まっていないだだっ広い駐車場を横切ったりして下までたどり着きました。
無事にバスに乗り電車でホテルに着くと搬入はほとんど終わっていました。

本当に、2時間並んで食べたのも初めてだけれど、今日は大冒険してしまった感じです。

その夜は香港から来た人たちと東京、大阪から来た人たちそして札幌の役員さんたちとすすきのでの大宴会となりました。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_22555331.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_22561458.jpg
展示会1日目は私は10時から12時まで受け付けのお仕事をすることになっています。
今日は雨なのにたくさんの方に来ていただきました。
もちろん、フランスから参加して下さったシモナさんがブースを持ってくださっていますし、名古屋から三田村商店さんも来て材料を販売してくださっています。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23013265.jpg
私たちは東京、大阪、札幌と持ち回りで展示会をしているので、当然展示会場の地域の方が主体となって準備を進めます。
ですが、当日は各地から集まって会場のお手伝いをするということが恒例となっています。

とはいってもこの季節の北海道は一番いい季節なので、展示会の合間にちょこちょこ遊びに行くのも楽しみの一つとなります。
12時に受付が終わると1時からデモンストレーションを頼まれているのでその間にお昼を食べることとなります。
レストランで食べようとしましたが間に合いそうもありません。ホテルで傘を借り道路を渡ったところにあるコンビニにお昼を買いに出かけました。
本当に忙しい。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_22575666.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23002819.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23010081.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23022381.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23024937.jpg

私のデモはあちこちで何度もやっている技法なので難なく終わることができました。
香港勢がたくさん見に来てくれています。

昨日私たちが2時間も並んでラーメンを食べたというと香港から来たペインターたちが、私たちも食べたいから場所をおしえて、と言います。
並ぶの?と聞くと、そうだと言います。
googleで場所を教えると雨の中をみんなで行ったようです。
あとから聞くところによると、全員で並んだわけではなく数人が並んで順番が来たらみんなで入るという、よくある中国式だったようで、「あ~あ」という感じでした(笑)。

今夜はシモナご夫妻とお友達、それにCさんと一緒にお食事をすることになっています。
ホテル内にあるなだ万でのお食事は鱧と松茸のコースで大変美味しかったです。
一緒に来ていたシモナのインド人のお友だちも日本酒が大好きで、日本酒で盛り上がりました。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23040445.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23043904.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23050008.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23053085.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23195562.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23064820.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23071259.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23072805.jpg
そのあとは東京と大阪のメンバーが地下のバーで久々の交流会となりました。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23093310.jpg
展示会2日目は私はお手伝いが無かったので仲間達と大通り公園で催されているオータムフェスタに行くことにしました。
サッポロもまだまだ暑いけれど、今日はお天気が良いので地上を散策しながらぶらぶらと歩きます。
有名なナンチャラというスウィーツが買いたいYちゃんがデパ地下でスウィーツを探します。、スウィーツには全く興味のないSちゃんと私は上の階で秋のお洋服選び。
服なんて東京で買ったほうが種類があることはわかっているのですが、旅先で見る服ってなんとなく新鮮に見えるんですよね。
昔フィンランドの田舎町にセミナーに行ったとき、ワゴン車で服を売りに来ていてみんなでとっかえひっかえ試着しながら買ったことを思い出します。
その服は東京に帰るとなんとなく色あせて見えほとんど着ないで捨てたことがありましたっけ。

大通公園で催されているオータムフェスタ!今日は平日なのに人がいっぱいです。
食べ物や飲み物の屋台がたくさん出ています。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23120150.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23123945.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23130388.jpg
私たちは空いている立ち飲みの席(?)を見つけまず場所をとり、順番で買いに行くことにしました。
まずSちゃんがつぶ貝とイカ焼き、ジャガイモなどがのった大皿とビールを抱えて帰ってきました。Yちゃんが出発しなかなか帰ってこなかったので私は待ちきれず屋台に走りました。
ホッケ焼きとジャガイモに明太子と塩辛がのっかった悪魔的に美味しそうなおつまみをゲットし、それとビール。
3人で北海道の美味しいおつまみとビールでの立ち飲み宴会が始まりました。
立っていることに関しては、一昨日2時間並んでラーメンを食べたので、それに比べたら何てことありません。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23133686.jpg
そのうちに座る席があるのを発見し、おつまみを持って移動となりました。
いいかげん酔っぱらった頃に搬出の時間が迫っていることに気づき、気持ちよく酔いながらホテルに帰りました。

マスタークラブの搬出は早いです。
何てったってもう23年もやっているのですから、毎年学習しながらいろいろな方法を試してきているので30分もあれば片付いてしまいます。
宅急便で送っても事故は一度もありません。手慣れたものです。
というか発送するときも細かい決まりがあるのですが、それがとても大事なのです。

シモナが一足早く浴衣を着て現れました。自分で着た、と言います。
どうやって?と聞くと、Yutubeをみて練習した、と言います。
彼女が日本好きなのは知っているけれどここまでするとは思いませんでした。日本人だって自分で着られない人がたくさんいるのに。
帯もきれいに文庫結びにして、本当に頭が下がります。

打ち上げパーティは香港人ペインターたちの希望もあり、浴衣で出席することになっています。
荷物になるのでちょっと迷いましたが、やはり浴衣は華やかです。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23145147.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23151868.jpg
展示会も終わり、今夜の便で帰宅するので時間はたっぷりあります。
みんなで小樽観光に行くことにしました。
一昨年夫と車で大洗港から苫小牧にフェリーで行き北海道を2週間かけて回ったことがありましたが、コロナ禍ということもあって小樽も観光客は少なく道端の雑草だけが目立っていたことを思い出します。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23161477.jpg
当時は空いていないお店もありましたが、なんでこんなにお寿司屋さんが多いのだろうと不思議でした。
でも、今日は観光客が戻っています。
中国人の観光客もずいぶん多いみたいですが、みなさん処理水のことが気になって海鮮物をたべないんでしょうかねぇ・・・・。
因みに香港ペインターの方たちも小樽観光するようで、お寿司屋さんを予約してあるって言ってましたっけ。
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23164732.jpg
PAマスタークラブ札幌展示会2023_f0062031_23172598.jpg
3泊4日の札幌旅は、気温も高くまだまだ残暑が厳しかったけれど、お天気にもまあまあ恵まれて楽しい旅になりました。
おっと、メインは展示会でしたね。
展示会も盛況でとてもよかったです。
来年は大阪開催になります。







# by matsurika-art | 2023-10-04 23:34 | P.A.マスタークラブ展示会

2023年8月、お盆の時期ではありましたが、私はカナダの絵付けスクールの講師としてお招きを受け行って参りました。
そして海外へ絵付けの仕事で出かけるのはこれが最後、と決めていました。
理由は・・・・・もう歳だから、というのが正直なところです。

スタディを英語でまとめて材料を用意して、不測の事態に備えてあれやこれやと準備して、思い荷物を持って海外に出かけるのは本当に大変なことなのす.
海外のペインターさんの中にはこれを生業として世界中を飛び回っていらっしゃる方は多いですが、私はおかげさまで今までは自分の楽しみとしてやってきましたので「つらいなー」と思い始めた時にはやめようと決めていたのです。
コロナ禍の3年間はとても大きく、私も(これは皆さん公平ですが)歳をとりました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_19570632.jpg
その前になぜこのブログに残しておこうとしているのかというと・・・・・
ブログってあとで自分で読み返してみると本当に楽しくって、特に海外に行った話などは「あ~、あんなことしたな。とか、あんなこともあったな」とか思い出しながら読むのがすごく楽しいのです。
それに私のブログを見てくれている人は本当に少ない知り合いとかしかいないので、本音で書いても一緒に笑ってくれると思うからです。
実際、今 Facebookなどは日本語で書いても自動翻訳されてしまうので外国人の悪口なんか書いたらばれてしまいます(笑)。
なので備忘録、というか日記代わりにこのブログを書いています。

まず去年の話から・・・・
実は去年のカナダのスクールに行くはずでした。
去年カナダへの出国予定の3週間まえに第4回目のコロナワクチン接種を済ませました。
外出するときは当然二重マスクでした。それなのに感染してしまったのです。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_19585534.jpg
去年の会場はオンタリオ州のブロックビルという1000アイランドのところです。サウザンアイランドはあのドレッシングで有名なところらしいです。
そのブロックビルというのはオタワから車で約2時間ほどかかります。
去年はまだコロナが収まっていなかったので、カナダには予防接種してあれば簡単に入れても日本に帰国するのにはPCR検査が必要でした。
大きな空港はだいたい空港に旅行者用の検査クリニックがあったのですが、オタワ空港は首都なのにそんなに大きな空港ではないので検査するところがありませんでした。
もちろん田舎町のブロックビルにはあるはずありません。
スクールの主宰者さんもさんざん探してくれ、私もオタワの日本大使館やトロントの日本領事館に連絡したりしてやっと見つけたのがオタワの街中にあるクリニックでした。ここだと日本の接種証明書に書いてくれるということでした。
結果は即時に出ないので、セミナーの途中の日に朝早く車に乗せてもらい2時間かけてオタワまで行き、検査をしてからまた2時間かけてブロックビルまで戻りセミナーをするという手筈になりました。検査結果はその日の夜にメールで受け取るということで、検査日の朝一番の時間にクリニックに予約も入れました。
これで準備万端!

しかし・・・・、荷物を空港に送って、いざ明日出発という日になぜか体調がおかしいのです。
熱っぽいし咳も出ます。最初は軽い風邪かな、とは思いましたが心配なので東京都から頂いた検査キットで検査をしたら、何と陽性!!!
慌ててカナダに連絡して、泣く泣くキャンセルさせていただきました。
スクールの私のクラスは満席でしたので、その10人の受講生を他のクラスに振り替えるのは本当に大変だったと思います。
多大なご迷惑をおかけしてしまいました。
大金を払ってチケットを用意してくれたので本当に申し訳ない思い出いで一杯でした。
しかしエアカナダに電話をすると、時期が時期なのでチケットはそのままバウチャーでとっておいてくれることとなり、ちょっと安心しました。
10人の生徒さんたちは寛大にもそのまま次の年の私のクラスにサインアップしてくれたのです。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20022241.jpg
1年経って・・・
今年は少し場所が変わってキングストンという街に決まりました。
キングストンはオタワから行くとブロックビルの少し先になります。
オタワ自体は昔息子が大学生の時に4年間住んでいたので何回か言ったことがあり、10年くらい前にもコンベンションで行ったことがあります。
が、それが最後でした。
初めての場所ではないのでそんなに心配はしませんでしたが、それでも前年度の悪夢がよみがえります。
出かける前の2週間は特に気を付けました。人混みにはなるべく行かないようにして、孫と接触するときには極力気を付けました。孫がおやつを私の口に入れようとするときも食べたふりをして絶対に食べませんでした。子供っていろんな病気を持っているかもしれないのですから。

オタワはカナダの首都ではありますが、日本からの直行便は飛んでいません。
行きはバンクーバーで乗り換えて、帰りはモントリオールで乗り換えることになりました。
久しぶりの1人での長旅。70も近くなると自分の体力や体調に自信が持てなくなります。
だいじょうぶかなぁ・・・・・・・・多少の不安は否めません。
8月12日午後4時50分、飛行機が定刻に離陸した時には「ついに行ける!」とホッとしました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20043158.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20050690.jpg
気が付くと隣の席の外国人の若い女の人が大きな枕を抱えているではありませんか。搭乗口にいるときからその枕は目立っていたけど、お隣さんだとは・・・。
「家から持ってきたの?」と聞くと、恥ずかしそうにそうだと言います。
へえ~~、首枕をかけて歩いている人はよくいますが、飛行機の中でこんな大きな枕を抱えている人は初めて見ました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20062497.jpg
成田から9時間かかりバンクーバーに着きました。機内ではよく寝ました。
ここで入国審査はしますが、同じ路航空会社への乗り継ぎだと昔と違って荷物のピックアップはしなくてよくなり、簡単に国内線に乗り換えることができます。
ここバンクーバーからオタワまでは4時間半。エアカナダの国内線は長い飛行時間なのに食事の提供は無いようで、代わりにナントかグリルとかいうオーダーがあるそうですが情報によるとあまりおいしくはないようです。時間があったのでラウンジあたりで軽く食べておくことにしました。
バンクーバーのメープルリーフラウンジは国内線ターミナルのラウンジとはいえ軽食類も充実していて美味しそうです。
今はお昼前。私はジンジャエールを飲んでいましたが何か物足りない。
そうです! 日本時間は今は夜中でしょ!! ビールよ、ビール!
と私はビールに変えました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20070168.jpg

カナダの国内線は機内持ち込み手荷物をたくさん持ち込む人が多いと聞いていたので、私は早めに乗り込み自分の座席の真上の物入れにしっかりと荷物を納めました。
確かにみんな上限ぎりぎりの荷物を持ち込んでいます。最後に乗り込むと入れるところが無くなり座席から遠いところに収納するかCAさんに預かってもらうしかありませんから降りるときに不便です。
ありがとう優先搭乗!
さっきの飛行機でもしっかり寝たはずなのに、キンドルで本を読んでいてもどうしても眠くなります。
ウトウトしながらの4時間半は思ったよりも短く感じました。


オタワ空港に着いたのは夜の9時過ぎ。Sueという人が迎えに来てくれているははずなのですが見当たらないので電話をかけました。
私の認識しているカナダ人はTシャツにパンツの人というカジュアル派が多いのに、ピンクの花柄のジャケットに白のミニスカートのオバちゃんが現れてちょっとびっくりしました。
さらに「今日は友達のお葬式だったのよ」と言います。まさかこの格好でお葬式に行ったわけではないと思うけれど、お葬式の後にこの服を着る気になれたなんて、どういうメンタルの強さ?
不思議です。
今夜はSueのマンションのゲストルームに泊まることになっています。
広いゲストルームです、ダブルベッドが一つにシングルベッドが一つ。バスタブもあります。
「お風呂だー!」と一瞬喜びましたが、そのバスタブはしばらく使われていないようでなんかちょっとザラザラするような・・・・・。
ホテルの部屋ではないのでそこまで管理がいきとどかないのでしょう。
仕方なしにシャワーだけ使いました。
荷物を明けると私のスーツケースは税関で無作為検査に会ったらしく、それを知らせる手紙が入っています。
アメリカに行った時とかも結構この検査は受けましたが、アメリカと決定的に違うのはカナダはきちんと閉まってくれていることです。アメリカはひどかったです。プレゼント用のラッピングはビリビリだし、ちゃんと包んだ白磁はむき出してそのままだし、ほんとうに「失礼しちゃう!」と思ったものです。

冷蔵庫があったので持参したプレミアムモルツを製氷室で急冷してプシューッ「あ~、極楽、極楽」
次の朝はSueに8時に電話を入れることになっています。
電話をするとSueは私を迎えに来て自室に案内してくれました。年配女性の一人暮らしの部屋、とはいえ広いです。しかし物が多い(笑)。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20105575.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20112365.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20115483.jpg
彼女は私にポーセリンのコレクションを見せたかったようで、明るいキッチンの天井には括りつけの白い飾り棚が四方に張りめぐらされています。
ドレスデン、マイセン、伊万里(本物かな?)・・・
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20124725.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20130897.jpg
確かに美しい・・・・・けど、台所でしょ?
お料理したら油が飛ぶんじゃないの?それともお料理なんかしないのかな?
なーんて、日本人貧乏性の私は心配してしまいますが当人はそんなことぜんぜん気にしていないようです。
去年リノベーションして棚をつくったとのこと。
去年?
「歳聞いてもいい?」と訪ねると、何と私と同い歳。
日本では私ぐらいの年になると「終活」とかいって今まで持っていたものを整理し始めたりして後ろ向きの生活に入る人も多いのですが、それはちょと反省しなければなりませんね。
それから眺めの良いベランダで簡単な朝食を頂きました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20134706.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20143188.jpg
突然Sueが枕を用意し始めました。一つ私に差し出して「今役員からキングストンには枕を持参するようにとの連絡が入ったから、これ貸してあげる」というのです。
「寮に枕が?・・・無い?」
私は飛行機の中で枕を抱えていた女性を思い出しました。もしかしたら彼女はどこかの学生寮にでも入ったのかしら???
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20150466.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20153762.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20160134.jpg
キングストンのセントローレンスカレッジに着くとたくさんのメンバーが続々と到着しています。
私はシングル部屋を希望しました。
トイレやシャワーを知らない人とシェアするのは嫌だからです。

部屋は思ったより広くて快適そうです。・・・が、ベッドが高い!
たぶんベッドの下に物が収納できるようになっているのだとは思いますが、背の低い私には梯子が必要なくらいです。
それに、夜中に転げ落ちたらどうしよう・・・・・
私は椅子を踏み台代わりにして上がることにして、下には万が一転落したときのためにスーツケースを置くことにしました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20165330.jpg
着いた夜はウェルカムパーティです。
簡単なサンドイッチと生野菜、ソフトドリンクが提供されるだけですが、皆さん一年に一回会うので会話が弾みます。
私たちマスタークラブの展示会もそうですから理解できます。
今年は講師が7人、7クラスです。
アメリカ、イギリス、イタリア、ドイツ、スイス、スペインなどから来ています。私は「一番遠い国から来た先生」と紹介されました。
そうだよね~、太平洋を渡って更に大陸の反対側まで、地球を半周して来たんだから遠いよね~。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20172584.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20175864.jpg

役員の方が「ギフト」と言って食べ物や果物やお菓子が入ったバスケットを下さいました。最初は
「何だこれ?」と思いましたが後になってこのギフトの有難さが良く分かりました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20183019.jpg
ここはキングストンといって昔はカナダの首都だった所ではありますが、今は風光御明媚な静かなところです。
そこの町はずれのとてつもなく広い大学の学生寮に私たちは滞在しているのです。ですから車が無くてはどこへも行けません。
私は日本から簡単なインスタント食品を持ち込んでいますが、他の受講者たちはここに来る前にスーパーで買い物をしているのです。
水や飲み物、スナック類は自販機で売っていますし、カフェテリアは朝の八時から開いています。
が、カフェテリアは歩くと10分くらいかかります。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20191253.jpg
セミナー1日目。私のクラスは満席の予定でしたが病気になってキャンセルした人がいたため9人でのスタートとなりました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20195194.jpg
でも他のクラスより断然人数が多いので大変そうです。
男の人が一人いて何となくナヨッとしてるようなので「ゲイか?」と思い、その時から私の中では彼は「ゲイ」ということになりました(笑)
セミナーの初日はまず生徒さんたちの様子を見ながらレベルを確認します。
説明を聞いてサクサクできる人、いちいち何でも質問する人、全部自分でやりたい人といろいろいらっしゃいますが、皆さんある程度のレベルの方たちなのでひと安心しました。が・・・・・1人だけ大変な方がいらっしゃいます。とんでもなく不器用な方が・・・・・。
私も長いこと絵付けを教えてたくさんの生徒さんたちをみてきて、たくさんの不器用さんも見てきていたのでたいていの事には驚きませんが、この方には驚きでした。
絵付け歴は7年とお聞きしましたが、パターンのトレースも曲がっていて気が付かないしマスキングもかなり汚い。いちいち修正するのが大変です。
今まで見たことのない一番の要注意人物です(泣)いや~、どうしようかな・・・・・
でもいたってご本人は楽しまれているようなので、なんとかヘルプしましょう。私たちはプロのペインターじゃないんだからね。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20211282.jpg
ところで、ここにはお窯がないので近くの役員さんのところまで運んで焼成すると聞きました。
私の素材は壺だったので、その運搬には大変心配しておりましたが、なんと役員さんの息子さんがすごい便利グッズを作ってくれたのです。
上下に天板があり4本の可動式の棒で支え上下の天板を自転車の荷台のひものようなもので挟む仕組みです。頭いい~!!!
それにここはコーン焼成なのです。私はあまりコーン焼成したことがないのでちょっと心配です。
同じ課題を先日ヴォーグ社のセミナーでやりましたが、お窯に置いた位置により温度が違ってしまうので一部失敗してしまい修正に時間がかかったことを
思い出します。お窯担当の人と入念な打ち合わせをして焼成に出しました。
でも焼成の受付が午後4時半までなのでそれまでにその日の作業を仕上げなくてはなりません。
時間近くになると「あと30分ですよー!」と声をかけに来ます。その人もセミナーを受けているのに本当にご苦労様です。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20214835.jpg


この日はセミナーが終わった後に「マーケットプレイス」といって希望するペインターたちに自分のスタディや材料などを売るためのテーブルが提供されます。
私は日本からの参加なのでそんなにたくさんのものは持っていけませんでしがが、それでも形だけ、本とスタディ、それに筆類を置かせて頂きました。
ここでなんと、懐かしいお顔にお会いしました。
香港のモニックさん。
「Keiko]と声をかけられ、「あれ?カナダに引っ越したの?」と聞くと、こちらにも家があるのだそう。
彼女は18年くらい前、友達のFが香港にいる頃にセミナーをさせていただき、その時に受講していた人です。
「私が初めて海外のペインターに教わったのはあなたなの。」と言われちょっとうれしくなりました。
そういえば香港の人ってアメリカやカナダに家を持つ人が多いけれど、いざというときに逃げ出す?のかな?

この日の夜はなんだか日本食に近いものがどうしても食べたくなって、だけど誰かに車を出してもらうわけにもいかず・・・・・、と考えていたら「ウーバーイーツ」が頭に浮かんできました。ウーバーはコロナ前にフランスで車を頼むのにアプリを入れてありました。「イーツ」のほうはまだ日本でも頼んだことはありませんでしたが、アプリを立ち上げると近くの注文可能なお店が出てきます。それも日本語で。
え~!!!・・・・・・
好奇心旺盛な私は試してみようと思いました。アジア料理の深夜までやっているお店から照り焼きチキン弁当、それにビールも。
待つこと20分。ちゃんと学生寮の受付に届きました。
万国共通! 便利なものです。

セミナー2日目。
朝の9時にはみんな集まります。皆さんとても熱心です。
でも今朝はとても寒く気温は17度だったので、夏とはいえ信じられない寒さです。
私は薄手の長袖のセーターの下にユニクロのヒートテックを着込みました。一応ライトダウンも持ってきてはいますが、もしかしたら出番があるかもしれません。
2日目になるとおしゃべりしながらそれぞれの生徒さんの事情が少しずつわかってきます。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20230067.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20235144.jpg
ゲイだと私が勝手に思っていた彼には奥さんがいることがわかり、陶芸をされていて上絵付の経験はまだ浅いということがわかりました。でも手際がいいのでそんなことは感じさせません。彼は自分で作った小さなボウルに絵具などを入れていたりして、それを私に見せて「チャワン」と言います。
確かに言われてみれば茶碗です。

今回私はコラレンの「アヤメ」と「木蓮」の2つの絵柄を用意していたのですが、ほとんどの人がアヤメを選んだ中、一人だけ木蓮を選んだ方がいます。
彼女は絵付け経験が長いらしく、どうしても私に手伝わせてはくれません。まあ何とかこなしているので触らないことにしましょう。
でもこの方はよく席からいなくなります。今年のスクールの責任者だということで雑用が多いのだと思います。
会の役員ってそういうものなんですよね。同情してしまいます。

今夜は役員によるデモンストレーションがあります。
「ラスターの基本的な使い方」と「スクラッチ技法」です。
どちらもよく知っている技法ではありますが、お付き合いとして参加することにいたします。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20250159.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20252282.jpg
デモの後に何か食べに行きましょうということになりました。
もう9時を回っているので近くのパブへということになり、車で連れて行っていただきました。
みんな、オニオンフライとか、フライドピクルスとか、こんな時間なのに揚げ物を食べるのです。
私はカナダの名物「プーティーン」を食べてみようかな、というと「是非 食べてみて」と言います。
でも私がオーダーするとウェイターが苦笑いしたのはなぜ?
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20260857.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20263050.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20264620.jpg
プーティーンというのはロシアのあの人の名前ではなく、フレンチフライにデミグラソースがかかっていてさらにチーズがかかりオーブンで焼いたものす。
かなりの高カロリーなことは確かです。確かモントリオールのコンベンションに行ったときに食べたような気がしますがお味は忘れてしまいました。
なんか思ったよりしょっぱいですが、ビールにはよく合います。
これはカナダの人はよく食べるの?と聞くと、「あんまり食べないよ」ということでした。

次の日私がプーティーンを私のFacebookにアップしたら、アメリカやカナダから「No thank you!」とか「見るだけで病気になりそう!」などのコメントを頂きました(笑)

セミナー3日目。
今日はホワイトタッチをします。
ホワイトタッチとは私のオリジナルの素材で台白をベースに作ったマットのアンティークな盛りです。
みんなちゃんとできるかなー?ちょっと心配になりましたが、皆さんにちゃんと楽しんでもらえ素晴らしい出来でした。
例の困ったチャンは相変わらずですが、1か所終わるたびに私が修正を施し、何とか上手に完成しました。
彼女も満足そうで、「It's pretty!」を連発しています。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20272616.jpg
この日の夜はバンケット(宴会)があります。
大きな大学なので、構内にはカフェテリアのほかにファストフードやパブ、それにバンケット会場がいくつもあるのです。
会場に行くと綺麗にテーブルセッティングされて、長い役員のあいさつが始まります。
日本の宴会は時間が限られているのであまり長い挨拶をしたらブーイングですが、ここでは結構みんな同じような挨拶を長々としているのにはちょっと閉口しました
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20275711.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20282541.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20290426.jpg
お料理は羊肉の煮込みと鮭のグリルで、どちらにするかは前もってアンケートを取っています。私は羊肉を選びました。
しかし、あまりのボリュームに全部は食べきれませんでした。残念!
食事が終わるとオークションが始まります。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20293595.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20301393.jpg
会員の寄付した作品や本などを競り落とすのですが、日本ではあまりメジャーではありません。
私も作品を一つ寄付させていただき結構高額で落札されました。
落札したお金は会に寄付されるので盛り上がります。面白がって会員どうしでどんどん値を吊り上げたりしていて、本当にオープンで楽しそうです。
日本の打ち上げパーティでは考えられないことです。
6時半に始まったパーティは10時半まで続きました。長かった~!

最終日
同じ部屋でイタリアから来たTatiana Dallest さんが教えています。
Tatianaさんは10年前にマスタークラブで展示会にご招待してデモンストレーションやセミナーをしていただいたことがあるので思い出話に花が咲きました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20315553.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20323690.jpg
ここの学生寮は個室にシャワーとトイレ、それに冷蔵庫もついていますが、それ以外は何もありません。
薄い毛布に薄い枕(私はSueに枕を借りていますが)、それに部屋の温度のコントロールもできなくて、冷房が効いているせいかやたら寒いのです。
私はパジャマの下にTシャツとレギンスを履き靴下まで履いて寝ています。
携帯用の電気ポットとコーヒーは持ってきましたので朝はコーヒーと前日に買ったサンドイッチかフリーズドライの味噌汁とご飯とかを食べます。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20331513.jpg
野菜不足を感じるのでお昼はカフェテリアでサラダを頂くことにしています。
肉類のトッピングのサラダとコーヒーと果物、これで大体18ドルくらい、日本円で約2000円。
高いです。日本で学食で2000円なんて言ったらもう学生は生きてはいけませんよ。
カナダは食べるものが本当に高い!
日本人は物価高がどうの、と嘆いているけれど、海外に比べて物価の安いのは有難く思わなければいけないと思います。

この日の夜はみんなで中華料理を食べに行きました。
大学から車で15分くらい、郊外にあるショッピングセンターの中のビュッフェスタイルのにぎやかなお店です。入り口に池があり錦鯉が泳いでいます。これは中国のつもりか?日本のつもりか?
まぁ、太平洋の向こうに住む人たちにとっては日本も中国も同じなんだと思います。
お料理の数が多く結構おいしかったのですが、お寿司のコーナーがあって、それだけは許せないレベルでした。
世界中でお寿司は人気があり、カナダでも「お寿司大好き」とか「お寿司をよくたべる」という人がたくさんいるけど、一体みんなどんなお寿司を「お寿司」といっているのかは疑問です。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20340115.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20344110.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20351840.jpg

同行者の中にお誕生日の人がいてお店でサービスに小さなケーキや写真を撮ってくれたりしました。

キングストン最終日
朝学生寮のロビーに行くと焼成の上がった作品が並べられていて、みんなそれぞれ仕上がりに満足そうでした。
私も、最終焼成まで失敗なく焼成できたことにホッとしました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20373493.jpg
今日はこれから明日から始まるオタワ郊外での別のセミナーのために移動しなければなりません。
正直言って、キツイ!、もう帰りたい。
というか、お風呂に浸かりたい。
学生寮なのでバスタブなんかあるわけもなく、とにかく体を温めたいと思って熱いシャワーを浴びて、温まったなと思ってシャワーカーテンを開けてタオルを取って身体を拭くころにはもう身体が冷えてる、という状況でした。
シャワー室の排水口に栓があったら・・・・・と何度思ったことでしょう(笑)。
「今回で最後なんだから、我慢して頑張るのよ!」と自分にハッパをかけてなんとかモチベーションを保とうとしました。
がんばれ、あと半分!!!

車に乗せられ1時間ほど走るとリドー湖という湖にかかった小さな橋を渡ります。
ひょうたん型の湖のくびれたところにかかっているその橋は船が通る時には手動で動かされ、その間は車を待たせるという、さもカナダ的なやり方には驚きました。
時間が決まっているわけではなく船が通る時に道を封鎖して橋を動かすそうです。船と言っても湖の小さな船です。
車のほうも大人しく何台も並んで待っています。そんなの初めて見ました。
急いでいるときにはどうするの?!「高架にすればいいんじゃないの。」と私は合理的に考えてしまいますが。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20401071.jpg

今夜から3日間はホテルではなくホームステイとなります。この辺にホテルはありませんから。

湖畔に建つ美しい家、本当に美しくてまるで映画にでも出てきそうなその家には2年前にご主人を亡くされたペインター女性のChrisが住んでいます。
Chrisの家は部屋の温度も快適に保たれベッドも快適で、昨日まで泊まっていた学生寮とは雲泥の差です。
その夜は美味しいディナーを自ら調理して用意してくれて、ワインを頂きながらおしゃべりして過ごしました。
本当に静かで何の音もしません。たまに遠くで犬が吠えている声がします。「お隣の犬が吠えている」と言いますが、隣って何十メートルも離れているのです。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20412888.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20415817.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20423216.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20425993.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20435760.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20450611.jpg
「草取りはどうするんだろう」と貧乏性日本人の私は思ったのですが、ここは日本と違い背の高い夏草は生えないそうで地面に低い草が生えているだけす。
冬が長いので雑草は枯れてしまい、だから花の世話はするけれど草は取らない、と言っていました。
また物置の横にうず高く積んでいる大量の薪。去年台風で木が2本ほど倒れたのでそれを切って乾かしているとのこと。
私の妹が薪ストーブを持っていて毎年薪の調達に苦労していることを話すと、「タダで分けてあげるから持っていってほしい」なんて言っておりました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20443902.jpg
ここはオタワの郊外といってもキングストンに近い田舎町でセミナーの会場まで車で15分ほどかかりますが、そのあいだなーんにも無いのです。道路を走っている車もまばらで周りはトウモロコシ畑と豆畑と林です。大きなサイロをいくつも備えた牧場も何件かあります。牛と馬、それに羊たちの姿も見えす。
私は2年前に夫と車で走った北海道の道東の風景を思い出しました。北海道とカナダ、似ているけれど今年の北海道は暑いんでしたっけ!
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20464727.jpg
セミナーの会場は畑の中の、隣にお墓とお向かいにタイヤ屋さん(完全な車社会のカナダでは大事なのでしょう)、そんなところにある町のコミュニティセンターです。
赤毛のアンに出てきそうな可愛い建物でお花がきれいに咲いています。夏のカナダ、という風景です。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20482859.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20490352.jpg
今回のセミナーはMAX8人とお願いしてありました。カナダ人6人にアメリカ人が2人参加されています。
あ!、キングストンのクラスにいた困ったちゃんもまた来てくださっています。
ところがこの困ったちゃん、2回目のせいか少しできるようになっていて、その代わりさらなる別の強者が現れました。
さらにその強者、勉強のためだと言って同じ課題を2枚仕上げたがるのです。熱心な気持ちはわかるんですけどね・・・・・・・・。
それより1枚をまともに仕上げてほしいのよね。
ここでやる課題は数年前にバンコクでもやりましたがみなさんお上手でした。やっぱりアジア人は総じて器用なのかもしれません。

お昼はランチボックスが運ばれました。
15カナダドル(日本円で1650円くらい)だそうですが(もちろん私は払っていませんが)、箱をあけてびっくり!
丸いパンの卵サンドにきゅうりのスライスが6枚、ヨーグルトと小さなリンゴと小さなロールケーキ、それと水。
みんな「素晴らしい。美味しい」と言っていますが、冗談でしょ!!!
1600円でこんなもの日本で出したら怒られます。ますますカナダの食べ物の値段の高さには驚かされました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20501355.jpg
今朝は曇りで気温が14度でしたので私は念のためと持って行ったライトダウンを着ました。もちろん下にはヒートテックも着ています。
ところが午後になると気温がぐんぐん上がり24度くらいになったので私は慌ててヒートテックを脱ぐ始末となりました。
この時期のカナダの天気は読めません。

夕方Chrisの家に帰りバルコニーで湖を眺めながらワインを頂きました。本当に、東京に住んでいる私にとっては夢のような時間です。
目の前をリスたちが横切り、空には雁の群れが飛んでいます。本当に静かです。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20510747.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20513814.jpg
Chrisがここは冬は雪でいっぱいになり寒いので11月から4月まではマイアミの家で過ごすのだといいます。
カナダとマイアミを半年ずつか・・・、なんて贅沢な生活なのでしょう。
毎日ここで何をやっているのか、と聞くと、時々友達とランチしたりゴルフに行ったり散歩したりして気が向いたら絵付けをすると言います。
毎日の買い物はどうしてるのかと聞くと、車で2,30分行ったところにグロサリーストアがあるので大丈夫、と言います。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20524212.jpg
確かに素敵なところだけど・・・・・冷静に考えると・・・・・私には住めないなぁ~。

東京に住んでいる私の家から徒歩5分以内にコンビニは5~6軒あるし、駅からも歩いて10分、どこへでも行ける。
風邪を引けば徒歩2分で内科医、耳鼻科は徒歩5分、歯医者や皮膚科だって徒歩10分だ。

病気になったらどうするんだろう、とか、泥棒や強盗が来たらどうするの!とか心配してしまいます。
確かに素敵な家だけれど大きな窓や玄関のガラスの扉はカーテンが無いし、電気を点けたら中が丸見えです。
たぶんここまで怪しい人は来ない、という前提で建てられているとしか思えません。
心配性日本人の私には、ずっと住むのは無理!
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_20574429.jpg
次の日も朝は15度でしたが、午後はまた気温が上がりました。
今日のランチボックスも面白いです。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21033565.jpg
今日はパンではなくラップにしました。それときゅうりのスライス6枚、ヨーグルト、ポップコーン(湿気てた)、小さなケーキと水、同じく15カナダドル。
なんか、笑っちゃいます。
この時点で私は妹や友達にランチボックスの写真をラインで送りました。もちろん値段も添えて。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21054063.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21060146.jpg
今夜はChrisと車で15分ほどのところにあるNewbolo という町のレストランに行くことになりました。そこは夏は観光地だそうですが、冬は全く人が居なくなるということです。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21051477.jpg
頼んだお料理は多すぎて持ち帰りすることになりました。日本では言い出すのにちょっと勇気がいりますがカナダでは普通のことです。
そういえばタイでもそうでした。セレブのマダムがビニール袋に入れて余ったお料理をお持ち帰りしましたっけ。
ここでは余ったら持ち帰ることを前提に紙やプラスチックのBoxが用意されています。持ち帰ったものは次の朝食のメニューとなりました。

今日はセミナー最終日です。
今日のランチはちょっと豪華です。ラップにドーナツ、きゅうりのスライス6枚とヨーグルト、りんご飴、バナナ、それに誰かの畑で採れたトウモロコシも茹でてあります。
トウモロコシには皆さんバターを塗っています。ここでも日本人との摂取カロリーの差が出てくるんですね。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21064359.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21065794.jpg
この辺は絵付けの材料はどうやって手に入れるのか聞いてみると、インターネットでアメリカのメリーランドチャイナやダラスチャイナから買うそうです。
カナダもペインターの高齢化が進み、亡くなったりすると遺族が持っていた白磁や材料を売りに出し、それを買うこともあるといいます。
日本では3年前に陶画舎さんがお店を閉めたけれど、ヴォーグさんや三田村さん、ウツワトエツケさんなどから簡単に買えるので有難いことです。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21073473.jpg
セミナーの進み具合はというと、皆さんよく頑張ってくれました。
アメリカから参加のお1人は明日飛行機で帰るといいます。もうお1人は明日12時間かけて車でアリゾナまで帰るそうです。

皆さん短いカナダの夏に集まってここで一緒にペインティングをしたということは、私も含め本当に良い思い出になると思います。


セミナーが終わってから私は車で1時間半、オタワのダウンタウンまで送っていただきました。
ダウンタウンの近くになると交通渋滞になり、なんだか懐かしい~、と思ってしまいます。
今夜からダウンタウンのホテルに2泊してから日本に帰ります。ホテルはリドーセンターという大きなショッピングセンターに直結しており近くに国会議事堂も見えます。
便利、便利!!
予約時にバスタブ付きのお部屋をリクエストしてあるので、今夜はお風呂に浸かれます。カナダの浅いバスタブでも構いません。
嬉しい~!!!
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21091454.jpg
ホテルにチェックインして周りを少し散策しながら、何を食べようかな~、と考えていたら急に疲れがどっと出てきました。
今夜はまずお風呂に入って、ちょっと贅沢ではありますがルームサービスを取ることにしました。リカーショップがあったので美味しそうなワインだけゲットしてホテルに戻りました。
ここは牛肉が美味しいと聞いていたので、ステーキとシーザースサラダを注文して、お風呂にゆったり浸かり(といってもバスタブが浅いので結構大変です)、バスローブのまま大きな窓から見えるオタワの夜景を見ながらの食事となりました。
「今回のセミナー、知らない人ばっかりの中でよく頑張った!」と自分を褒めながら。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21101800.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21104385.jpg
次の朝はゆっくり寝て、午前中は近くのバイワードマーケットに行きお土産などを調達することにしました。
ここは日本人の観光客はほとんどいません。たまーに見かける日本人はだいたい仕事で出張中とかの人のようです。
でも、オタワの街中に酔っぱらって寝ている人や物乞いをしている人がいるのには驚きました。私が最後に来たのは10年ほど前でしたがそんな光景は見たことがありませんでしたから。
ホームレスは少しいましたが、それは日本のどこかの公園なんかにいる普通のホームレスで、白人のこんなに若い人たちが道端で寝ているなんてオタワではありえませんでした。
バイワードマーケットあたりを歩いていると急に救急車のサイレンが聞こえてきたのでそちらを見てみると1人の若者が倒れていて運ばれて行きました。飲酒か薬か・・・・・・?
これもコロナの影響でしょうか。美しい街並みなのに本当に残念です。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21115002.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21121622.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21123513.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21130717.jpg
それからカナダ国立美術館に行きました。泊まっているホテルからアメリカ大使館の前を過ぎてまっすぐ行くと大きな蜘蛛のオブジェが見えてきます。
ガラス張りの建物も美しいです。カナダの関する美術、ヨーロッパの美術と分けられたくさんの収蔵品が展示されていますが、日本の美術館だと学芸員のおばちゃんが隅っこに座っていたりしますが、ここは制服を着た男性の警備員がうろうろしていてまたその人数の多さにもびっくり。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21135211.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21141102.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21143660.jpg
お昼もだいぶ過ぎてお腹がすいたのでカフェテリアで軽くお昼を食べることにしました。
薄いハンバーガーとコーヒーを頼みました。これで12ドル(1,300円くらい)。えーっ!!!
私はすぐに日本のビッグマックの値段を調べました。ビッグマック単品で450円から、セットで750円から、しかもポテト付き。
ここはなんと高い!!私は、有難~く、薄いハンバーガーを頂きました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21151440.jpg
今日はこれから大事な人と会うことになっています。
実はオタワ滞在を一日延ばしたのはこの方にお会いするのが目的でした。
昔息子が大変お世話になったフランス人のおばあちゃん、今年84歳になるはずです。
彼女の息子さんが日本人と結婚してしばらく日本に住んでいたこともあり、家族ぐるみのお付き合いをさせて頂いています。
10年前にオタワのコンベンションに来た時も会場のホテルまでわざわざ足を運んでくれました。
まだまだお元気で、今でも編み物が趣味で、今回も美しい手編みのストールをお土産にいただきました。
私たちはFacebookで繋がっていますが、私ももう若くないのでオタワに来るのはもうこれが最後になると思います。
名残は惜しいですが、本当にお会いできてよかった。
「これで、ミッションコンプリート!」
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21154904.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21163181.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21165152.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21171104.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21173131.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21175024.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21181002.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21183911.jpg
私はすがすがしい気持ちでまだ明るい夕暮れのオタワの街を歩きました。

次の日の日本へのフライトはまずオタワからモントリオールに飛びます。オタワ空港からは国内線なので空港は結構空いていてセキュリティチェックもガラガラでした。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21193633.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21195230.jpg
セキュリティチェックの入り口の女性の係員が私のパスポートを見て「日本人?」と聞くので「そう」というと「私は日本語を勉強しているの」と言うので、「何か日本語でしゃべってみて」というと「ワタシはニホンゴはあまりデキマセン」というのでお上手です、というと喜んでくれました。
搭乗券のチェックをしている係員に搭乗券を2枚見せると、モントリオールからの搭乗券を見て「モントリオールから東京までどれぐらいかかるの?」と聞いてきたので「14時間くらいかな」というと首を振りながら「僕には無理だね」と言われました。私だって長いと思ってますよ。
オタワからモントリオールはたったの45分間のフライトなので飛び上がったらもう下降していました。
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21201320.jpg
2023カナダの絵付けスクールへ_f0062031_21204451.jpg
モントリオールで飛行機に乗り込むと何と私の隣は1歳くらいの子供連れのご夫婦。私はそんなこともあろうかと耳栓を用意してきたので大丈夫。
ウチの孫も1歳の時に息子夫婦に連れられカナダに行ったけれど、飛行機の中では本当に大変だったと聞いているので、「うるさくてすみません」というお母さんに「全然気にしなくていいですからね」と声をかけたら喜んでくれました。
実際アイマスクと耳栓で私は途切れ途切れではありますが8時間も寝てしまいましたから。

今回の旅は本当に久しぶりの1人長旅なので、出発する前から緊張しておりましたが、なんとかこなせました。
航空券の高騰している時期にチケットを買っていただいたカナダのスクールには感謝いしています。
主催者やボランティアの皆さまにも感謝、感謝しかありません。
お天気にも恵まれ、本当に良い旅をさせて頂きました。
すべてのことに感謝いたします。有難うございました。
帰国したら日本はまだまだ猛暑で、キングストンの寒さがなつかしい~、なんて贅沢を言っております。

さて、来月はマスタークラブの札幌展示会です。





# by matsurika-art | 2023-08-31 21:50 | 絵付けに関すること

2023年の台湾旅行

5月の末日から台湾に行ってきました。
コロナ禍が終わったらまず台湾に行こうと夫と話していましたが、台湾の入国もなかなか平常どおりにはならなかったので私たちはバンコクが先になってしまいました。
台湾は気持ちのいい国で、何がいいかというと、人がいい。
いま日本にくる外国人観光客が「日本人はとても親切」というけれど、たぶん日本人観光客も台湾に来てそう思うに違いありません。

私たちが日本を出発するときは台風2号が接近していてとても心配しましたが、沖縄の手前でそれて日本に向かったようです。
台湾は東京から3時間ちょっとで着きます。沖縄とあまり変わりはありません。当たり前です、与那国島の隣なんですから。

台北の松山空港に着くと私たちはある場所を探します。
実はいま台湾では観光客を誘致するためのキャンペーンとして、外国人個人旅行者向けに抽選で当たったら5000台湾ドル(¥22,000くらい)くれるというのです。
その抽選に参加するには事前登録が必要なので私たちは出発前にインターネットで登録をしていたのでした。
会場は税関をでてすぐのところにありました。
私たちが早く出たためか個人旅行者が少ないのか会場は空いていました。
登録のQRコードを見せるとおねえさんがモニターにうつった風船をどれか一つタップしろといいます。
夫はもらう気まんまんでしたがハズれました。
私は少し考えて、えいや!、とタップしたらなんと大当たり!
お姉さんたちも大喜び。記念撮影をしました。

2023年の台湾旅行_f0062031_23590350.jpg
悠遊カードという、日本で言うとSUICAのようなカードに5000ドルが入っています。
在来線の電車やコンビニなどで使えるようです。
旅の初めとしては幸先が良い感じで、とてもハッピーな気持ちになりました。

2023年の台湾旅行_f0062031_23595540.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00002274.jpg

今回はまず台南に行くことにしています。
台北から高鐵(台湾新幹線)で行きます。
事前にネットで調べたら外国人観光客向けの割引チケットがあるというので、予約をしました。「片道1枚買うと1枚無料」つまり50%引きということです。一応座席の予約もしてあります。が、予約の際には画面に座席番号が出てきませんでした。いったいどうなることやら。

2023年の台湾旅行_f0062031_00014239.jpg
台北駅に着きバウチャーと切符を交換してもらいます。
座席は11Aと11E。
なんで?
台湾新幹線は日本の新幹線と同じ仕様のはず。
3列席がABC、2列席がDEだったよね。
観光客だからわざわざどちらも窓際席をとってくれたのか、それとも私たちがよほど仲の悪い夫婦に見えたか…。
不思議です。
でもいつも一緒にいたいラブラブ夫婦ではないので良し、良し、と。

2023年の台湾旅行_f0062031_00022500.jpg
窓の景色を眺めながら台南に着きました。
高鐵台南駅に着いてビックリ!
5年前に来たときは周りに何もなかったのに、目の前には三井アウトレットパークがデーンとあります。

ホテルに着き、さて夕食の相談です。
ここは台北と違って飲食店は午後8時に閉店するところが多いと聞いています。
ホテルの人に聞くと親切にもいろいろ調べてくれて教えてくれました。
我々が日本人だと知ると日本語で対応してくれるのですが、まだまだ勉強中だという日本語はとても怪しくて肯定だか否定だかよくわからないので
「英語で話してください。」とお願いしたほどでした。
2023年の台湾旅行_f0062031_00032966.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00034872.jpg
お部屋のウェルカムフルーツは台湾の形をしたオシャレなお皿にのせてありました。

タクシーで行った先は福楼というまあまあお安くはないレストランでした。
メニューを見ながら注文をしていると「日本人ですか?」と聞かれたので「そうです。」と答えると、「ではこちらのメニューをどうぞ」と言われ、日本語のメニューを出してくれました。
台湾人のおばさんウェイトレスは日本語が堪能なのでどんな質問にも答えてくれました。
食べたかった蟹のおこわ、おいしい~!!!

2023年の台湾旅行_f0062031_00060822.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00063843.jpg
それに以前故宮博物館で見たような肉片もあります。
しかし、飲んでみたかった18日間しか賞味期限のない「18」という生ビールは期待ほどではありませんでした、残念。

2023年の台湾旅行_f0062031_00074099.jpg

本当にお店は8時で閉まりました。
間に合って良かった~。

2日目

今日は台南市内の美術館を回ります。

道端には大きなマンゴーの木があり、マンゴーがなっています。

2023年の台湾旅行_f0062031_00091655.jpg
ホテルからぶらぶら歩いて、まず台南市立美術館二号館に着きました。
2023年の台湾旅行_f0062031_00104257.jpg

2,3年前に出来た新しい美術館で、建物も斬新なデザインです。。
9時半に着くと扉がしまっており、開館は10時からだと表示がありました。
2023年の台湾旅行_f0062031_00122933.jpg

日本の美術館は9時か9時半には開館しているのでそのつもりで到着しましたが、ここはけっこうゆっくりなんですね。
それでも超モダンな建物の庭にあるオブジェは楽しくて、その前で写真を撮ったりしているうちに時間は過ぎていきました。
チケットを買おうとすると「65歳以上割引」のサインがあったのでパスポートのコピーを出すと割り引いてくれました。
夫は若いころから白髪が多く今では真っ白なので、私が彼を指さし「もちろん割引よね」というとチケット売り場の女の子は笑いながら黙って割引にしてくれました。

中もとても斬新な作りになっていて、上まで吹き抜けで真ん中にエレベーターがでーんとあります。
モダンアートを中心に展示されていて学生さんの団体の見学が多かったみたいです。
2023年の台湾旅行_f0062031_00135552.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00141598.jpg

そこから歩いて一号館に行きました。
チケットは一号館二号館が共通になっているのです。
一号館はアンティークな建築で日本統治時代に警察署として建てられたものだそうです。展示も台南の歴史をいろいろな角度からの情報やアートを中心としたものでした。
中は新しい建物が増築され、古い部分と新しい建築が違和感なく融合されていました。
2023年の台湾旅行_f0062031_00153217.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00160860.jpg


お昼は…
昨夜夕食を食べたところのオバサンと仲良くなって牛肉麵の美味しいところを紹介してもらっています。
私たちはタクシーで向かいました。
台湾の牛肉麵は有名で今まで台北で何度か食べましたがちっとも美味しいと思いませんでしたがここの牛肉麺は美味しいと思いました。
出汁が美味しくて、個人的に言わせてもらうと私が好きな京都の新福菜館のラーメンの出汁に似ていると思いました。
(あくまでも私個人の感想です)
2023年の台湾旅行_f0062031_00173810.jpg

お腹がいっぱいになり街をぶらぶら歩いていると・・・・ありましたよ、ありました。
食べたかった豆花のお店です。
普段私は甘いものはあまり食べませんが、台湾に来たらこれを食べないという手はありません。
私は小豆のかかった豆花を頼みました。
甘すぎず、美味しい!!

2023年の台湾旅行_f0062031_00183295.jpg
さっき牛肉麺を食べたというのにぺろりと平らげてしまいました。
体重のことは今は考えないでおきましょう。

今度は林百貨店に向かいます。
林百貨店は前回台南に寄った時に何も知らずふらりと立ち寄り、それがすごく有名な百貨店だということを知りました。
1932年、日本の統治時代に建てられたこのビルは鉄筋5階立てという当時の最先端の建物だったそうです。
台湾南部で初めて導入されたというエレベーターは当時みんなのあこがれだったとか。
外壁には空爆の跡もあり、1945年に敗戦によって閉店になったそうです。
そのあと工場や警察事務所などに使われたそうですが1980年代は空きビルになっていたそうです。
大規模な改修工事の結果2014年に当時の面影を随所に残しながらリニューアルオープンしたそうです。
中はレトロな雰囲気のお土産物やで屋上には昔日本のデパートにもあったような神社があり、レトロなレストランやカフェもあります。
ご神体は持ちさられてしまいましたが鳥居は残っています。
ご神体は無くとも神社に違いありませんから参拝をして、カフェでおやつをいただきました(また!)
2023年の台湾旅行_f0062031_00195758.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00202919.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00211518.jpg

この日の台南の気温は32℃。
とても暑いので私たちは一旦ホテルで休憩することにしました。

夕方に神農街に行くことにしました。
神農街はレトロな街並みが有名で、特に夕方以降は提灯に明かりが灯りとても素敵だということです。
タクシーで行こうかと思いましたが、Googleマップを見ながら歩くことにしました。
台湾は治安がいいのであまり心配せずに歩くことができるのが、平和ボケした我々日本人にとってはとても有難いです。

30分も歩きました。
明りの灯ったレトロな街角は本当にロマンチックです。

2023年の台湾旅行_f0062031_00250181.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00252784.jpg
気が付いたらもう7時半を過ぎていました。
タクシーを拾ってレストランの名を告げて目的地に到着すると、残念ながらお休みでした。
他の場所をGoogleで検索すると、親切な運転手さんは「もう閉まっているかもしれない」と言いながら自分のスマホで電話をしてくれました。
本当に8時に閉まるんです。
タクシーの運転手さんは開いている屋台のようなお店がたくさんあるところで私たちを下ろしてくれました。


台湾に来る前に私が夫に言ったことは「ドアのあるお店で食べたい」でした。
つまり「屋台はやだよ」という意味です。
でも、今夜はそんなことは言っていられません。
しかし、どのお店も人でいっぱいです。
私たちは運よく席が空いた目の前の屋台に飛び込みました。
すると「日本人?」と気かれたので「そう」と答えるとお店のおかみさんが流ちょうな日本語で「こちらの席でいいですか?」
と案内してくれました。
牛肉のスープとお店のお薦めだとうあんかけごはんのようなものを頼みましたが、これが結構おいしかったのです。
この店がかなりの有名店だということはその晩にネットで知りました。
私たちはついていたかも・・・・・。
2023年の台湾旅行_f0062031_00264334.jpg


3日目
今日は高雄に行くことにしました。
急行列車で30分、そこから地下鉄に乗り換えて美麗島駅に行きます。
駅の構内の「光のドーム」が見たいのです。ネットで調べると「11時と13時と・・・・」にライトショーが見られるらしいのです。
場所はすぐにわかりました。

大きな2本の柱を中心に何百枚ものステンドグラスで飾られています。
11時になるとライトショーが始まります。
綺麗です。
でも、足を止めて見る人は」ほとんどいません。みんな普通にプロジェクションされた床の上を歩いていきます。
2023年の台湾旅行_f0062031_00284563.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00291693.jpg
少し休もうかと駅の構内の小さなコーヒーショップに行きました。
注文をしていると「日本の方ですか?」と聞かれそうだと答えると、お店の女の人が流ちょうな日本語で話しかけてきました。
その方は日本人でここ高雄に住んでいるということです。
夫が「北京ダックの美味しい店を知りませんか?」と聞くと「高級店がいいですか?ローカルなお店がいいですか?」と聞かれたので「ローカルな安いお店がいいです」と言ったらその方も家族でよく行くというお店を紹介してくれました。
地下鉄で1駅乗って、Googleマップを頼りに歩きます。
こじんまりした落ち着いたお店です。
2023年の台湾旅行_f0062031_00304144.jpg
コーヒーショップで日本人の彼女がメニューもネットで見せてくれて「二人ならこれで十分です」と教えてくれたメニューをそのまま注文しました。
台湾のお店には日本の定食屋なんかにもよくある飲み物の冷蔵庫があり、その中の飲み物をお客が勝手にとって自分でテーブルに持ってきます。
もちろんお金は払いますが。

2023年の台湾旅行_f0062031_01094330.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00315442.jpg
東京で食べたら結構なお値段するんだろうなという北京ダックは二人で半身を頼みましたが結構量がありお味もまあまあで、スープはちょっと癖
があったけれどそれでも満足、満足でした。

2023年の台湾旅行_f0062031_00342149.jpg
これは、夫が「一度やってみたかった」という「北京ダック丼」です。

タクシーを拾って旧英国領事官のアフタヌーンティーに行くことにしました。
旧英国領事館は高台にあります。
ジグザグに続く長ーい長い階段を上り、途中で振り返るとすぐ近くに海が見え、素晴らしい景観です。

2023年の台湾旅行_f0062031_00362948.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00370999.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00373866.jpg
まず領事館の建物の入場券を買わなくてはいけません。
ここも65歳以上は割引で、夫はもちろん顔パス(笑)。

アフタヌーンティーを頂きたいというとこちらへどうぞと中に案内され「バルコニーにしますか部屋の中にしますか?」と聞かれました。
眺めの良いバルコニーで優雅にアフタヌーンティーをいただいたらどんなにいいだろうと思いましたが、今日はとにかく暑いのです。
こんなとこに長時間いたら蒸し風呂にでも入っている感じになるでしょう。
私たちは仕方なく室内を選びました。確かにバルコニーでお茶している人は1人もいません。
2023年の台湾旅行_f0062031_00390209.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00392972.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00402130.jpg
アフタヌーンティの内容は期待していたほど大したものではありませんでしたが、雰囲気がいいのでまあよかったでしょう。
運ばれてきたティーセットを見て「これ、転写紙だよね」なんて言ってしまうのは職業病というか・・・・・(笑)



4日目

今日は台北に移動します。
ここ台南のホテル「シルクスプレイス台南」は五つ星ホテルでとても清潔で快適でした。
駅からちょっと距離があるのでどうかと思いましたが、隣は新光三越だし、まわりにレストランはたくさんあるし、コンビニはあるしでとても便利なところでした。
さて台湾到着時に当たった5000ドルの悠遊カードですが、まだコンビニでの買い物でしか使えていません。
ビールやお菓子で使っただけなのでまだたくさん残っています。

新幹線も一応は予約してありますが、今日は土曜日、うまく指定席がとれるでしょうか?

台南駅と新幹線の台南駅は離れています。電車で25分くらいですが、私たちは荷物があるのでタクシーをつかうことにしました。
駅の窓口で「隣同士の席をお願いします」というと、今日はとても混んでいるので隣通りの席は取れない、と言われました。
席の指定をしてあるはずなのに、なぜ?
謎です。
またAとEです。どちらも両端の窓際。
いったいどんなふうに席の予約を入れているのでしょう、不思議です。

2023年の台湾旅行_f0062031_00415184.jpg
台南から一時間半で台北に到着しました。
台北は台南とはだいぶ違い、まるで東京のようです。
悠遊カードもつかわなくてはいけないので、台湾旅行系のユーチューバーが言っていた「悠遊カードが使えるスーパー」のカルフールを探すことにしました。
確か重慶店と桂林店が品ぞろえがいいといっていたはずなので近いはずの重慶店に行きました。
2023年の台湾旅行_f0062031_00425483.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00432633.jpg
美味しそうなマンゴーが何種類も売っています。
外が緑で中がオレンジ色のマンゴーが美味しいと聞いていたので、それはないかと尋ねると売り場のおばさんがグーグル翻訳を立ち上げて「これに話して」
というようなことを言います。Googleアプリすごいです。
どうもその種類は季節ではないということでしたので今回は諦めざるをえませんでした。
今の時期は美味しいと言われたライチ、これも何種類も売っています。
「試食をしてみてください」と言われ試食をするととても美味しい。
「これはどの種類?」と聞くと「全部混じっているからわからない」と笑いながら答える売り場のおばさん。
笑えます。試食の意味があるんでしょうか。

ホテルに戻って食べたマンゴーとライチ、とても美味しかった。

その時日本は台風2号の直撃で大変だったそうで、その様子は台湾でもNHKのニュースで見ることができました。
新幹線も止まってしまったとか?
日本にいる家族や友人からもぞくぞくとラインで情報が入ってきます。
本当に皆さん大変だったことと思います。
私も家は心配でしたが、庭に飛ばされるものは置いて来なかったし、息子夫婦がなんとかしてくれるでしょう。

5日目
今日は龍山寺に行くことにしました。主な観光地は前回来たときに訪れているし、九份の階段も上りたくありません。今回はゆっくり過ごすことにしています。
地下鉄で向かった龍山寺の駅から歩いてすぐ。今日は日曜日なので人がいっぱいです。
か、写真を撮ったり参拝をして過ごしました。

2023年の台湾旅行_f0062031_00453574.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00461514.jpg
と、まだ悠遊カードの残金が結構残っているのでどうしようかとネットで調べてみたら、あの小籠包で有名な鼎泰豊の本店でカードが使えるというのを知り行ってみることにしました。
しかし今日は日曜日、混むだろうな…。

お店は11時からのオープンなので早めに行けばそんなに待たないかもしれません。
一旦台北駅に戻り地下鉄を乗り換えて101駅に向かいました。
お店の前に11時ちょっと前に着いたのにもうすごい列です。

2023年の台湾旅行_f0062031_00514598.jpg

予約の列に並び順番が来ると私は日本語で「2人。日本人ね」というと番号札をくれました。
30分待ちだそうです。
日本人、というと日本人専用のメニューをくれると聞いていたのです。
ビルの中の他のお店を見ながら時間をつぶしました。今日は日曜日とあって、他のフードコートもいっぱいです。
途中で確認の為に鼎泰豊に戻ると私たちの番号が呼ばれました。15分くらいしかたっていません。

席に案内されるとQRコードつきの伝票がわたされます。最近はこの方式が多いですね。
読み込むと日本語のメニューが出てきました。
朝食をしっかり食べたのでまだそんなにお腹はすいてませんが、まず噂のトリュフ入りの小籠包を
頼んで見ることにしました。5個入りで値段はかなりお高いけれど食べてみなくては。
それと普通の小籠包、美味しいと評判のチャーハン、鶏肉のスープ、これで十分でしょう。

2023年の台湾旅行_f0062031_00522791.jpg
厨房がガラス張りなので職人さんたちが忙しそうにに作っているのが良く見えます。

2023年の台湾旅行_f0062031_00534717.jpg
2023年の台湾旅行_f0062031_00541191.jpg
トリュフ入りの小籠包は、確かにトリュフの匂いはしたけれど、特に美味しい訳ではなく、次からは普通の小籠包だけを頼んだほうがいいかもしれません。
チャーハンも確かに美味しい、けどとびきり美味しいわけではなく(あくまで私の感想)この程度だったら東京でいくらでも食べられそう、かな。
それでもお腹は満足、満足でした。
お会計はもちろん悠遊カードで。
それでも少し残るので、レジの横にあった鼎泰豊のマスコットのついたボールペンを購入して残高ゼロになりました。
完璧!
ありがとう台湾、ごちそうさまでした~。

食事を終えて外に出ると雨が降り出しています。
帰りに中正紀念堂へ行くはずでしたがやめて台北の地下街を散策することにしました。
台北は雨が多いとは聞きましたが確かにすごい雨です。

台北駅の地下街は前にも書きましたが本当に複雑です。
前にどなたかがブログで、「帰国するのが夕方の便だったので荷物を台北駅地下街のコインローカーに預けたら、預けたところがわからなくなって大変だった」と書いていました。
実際私たちも前回に来た時に地下街で迷ってしまい地図を見てうろうろしていたら親切なおばさんが英語で話しかけてきて、迷ったというとご親切に
一緒についてきて探してくれたことがありました。
「大切な時間を使わせてしまってすみません」というと、「いえいえ、私は運動のために地下街を歩いていて時々あなたのように道に迷った人を助けて
あげるのが好きなの」と言われました。

地下街のカフェでお茶をしていた気がついたのですが、私たちは外国に行くとお茶を飲むときでも荷物を必ず前に抱えます。

しかし周りをみると隣のテーブルの若いお嬢さんたち、荷物を日本のように自分の背中側においておしゃべりをしています。
それだけ治安がいいということなのでしょうか。

夕方になり外に出てみると雨はかなり小雨になっていました。
今夜は何を食べようかとGoogleアプリで調べて近くのレストランに行くことにしました。
私は台湾に来てからビールしか飲んでいないことに気が付き、紹興酒を頼むことにしました。
夫は飲まないので、私が一人で飲みます。
残りはテイクアウトしました(笑)。

2023年の台湾旅行_f0062031_00572944.jpg
これは筍のサラダです。柔らかくて美味しかったです。


6日目

今日の夕方のフライトで帰国するのですが、時間があるので昨日行けなかった中正紀念堂に行くことにしました。
蒋介石の像を守っている衛兵の交代が9時にあることを知り急ぎました。
みんな男前、だとか、瞬きをしない、だとか聞いていたのでちょっと楽しみでした。
9時前にはもうたくさんの人が待っていました。
9時になると扉が開き、衛兵たちが並んでいます。
靴の音と銃を回したりするときの金属音がして、一糸乱れず全員が揃った動きはちょっとカッコよかったです。
2023年の台湾旅行_f0062031_01000650.jpg

それにしても今日はとても暑い日でホテルの部屋に帰ってシャワーを浴びてからチェックアウトすることにしました。
荷物をホテルに預け昼食をとろうといったところは「老台客食麺」、小さなお店ですがもうすでに人の列があります。
店内で食べている人のほかにテイクアウトで並んでいる人も多いみたいです。
並んでいるとお店の人が私たちを見つけ「日本人?」と聞いてきたので「そう」と答えると、片言の日本語でメニューを指さし「これが美味しいよ」
なんて言ってくれて、空いた席に案内してくれました。
私が注文したのはスープの無いジャージャー麵みたいなものでした。

2023年の台湾旅行_f0062031_01020339.jpg
台湾での最後の食事も大変美味しく、本当に気持ちの良い旅でした。

台湾の地下鉄はシルバーシートが多くて、白髪頭の夫は日本では譲られたことがないのに親切な台湾の人たちに何度も席を譲られました。

2023年の台湾旅行_f0062031_01060705.jpg
台北から松山空港まではタクシーで20分ぐらいです。

松山空港は台北駅から近いし便利なのですが、何しろ小さな空港なのでお店はあまりないし空港ラウンジも一つしかなくてちょっと不便でしたが、自分で選んだフライトなので仕方ありません。

私は5年前にも台北台中台南と行きましたが、5年前と比べ台湾はものすごく綺麗になったと思います。
5年前はトイレットペーパーを水洗トイレに流せないところもたくさんありました。
今回も旅行するにあたりいろいろネットで調べると「トイレが汚いのでワイドパンツははかないほうがいい」とかいう情報がありましたが、その情報はちょっと古いのではないかと思いました。
確かに超ローカルな屋台風のお店(要するにドアが無いお店)は、トイレにトイレットペーパーを流せませんが、それでもトイレは綺麗にしています。

いま日本は外国人観光客がとても多く、西洋人が目立ちます。
その方たちがみんな言うには「日本人はとても親切で優しい」と言います。
私は同じことを台湾に対して言いたいです。
私たちが日本人だと知るととにかくみんな親切にしてくれます。
日本語を話す人はほかの国よりは確かに多いですが、言葉がわからなくても英語がわからなくても、とにかくみんなわかろうとしてくれて一生懸命やってくれます。
海外から日本に来た人たちもきっとこんな気持ちなんだろうなと思います。
それに台湾は、2011年の大震災の時に日本に対しものすごい金額の寄付をしてくれたことを決して忘れてはいけないと思います。

コロナ禍が過ぎて海外旅行ができるようになった今、みんなどんどんアジアにきているんだろうなと思いきや、驚いたことには台湾には西洋人の観光客はほとんど見かけませんでした。
ヨーロッパやアメリカからたくさんの観光客がどれだけ日本にあこがれてきてくれてるんだろうと思うと、私も日本人であることをとても誇りに思い身が引きしまる思いがします。



# by matsurika-art | 2023-06-15 01:21 | 日記

金沢のポケモン展へ

どうしても見たかった金沢の国立工芸館で催されている「ポケモン×工芸」展。
今回は妹を誘って行きました。

1日目
久しぶりに東京駅で待ち合わせしましたが、うまく見つかりません。そんな時でも携帯電話は便利です。
「どこ?」「大きな柱のところ」「何が見える?」「赤いポスト」「他には?」「ポストのそばに背の高いハゲチャビンの外人のオジサンが立ってる」「あー、いたいた!」という調子で、この旅は爆笑から始まりました。

金沢のポケモン展へ_f0062031_17445198.jpg
北陸新幹線で金沢に昼前に着きホテルに荷物を預けようとしたら「お部屋の準備が出来ております」ということで早速チェックイン。
私はいつもは眺めの良いJALホテルに宿泊するのですが今回は道を挟んで駅に最も近いANAクラウンプラザホテルにしました。
窓からの眺望は高層のJALホテルに比べたらちょっと劣りますが、それでも眼下に鼓門が見えてなかなかのものです。
早速近江町市場で昼食を取ることにしました。
ぶらぶら歩きながら九谷焼のお店を覗いたり、気のおけない姉妹2人旅は楽しいものです。ランチはもちろん「のどぐろひつまぶし」。
ビールを飲もうという妹の提案にももちろん賛成です。
金沢のポケモン展へ_f0062031_17015765.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17024670.jpg

主計町茶屋街、ひがし茶屋街と散歩するうちに雨が降り出しました。前にタクシーの運転手さんが言っていた「北陸は弁当忘れても傘忘れるなと言うんですよ」という言葉が思い出されます。

ひがし茶屋街でお茶屋さんを見学しました。
古い日本家屋は特にお天気が悪い日は薄暗いのですが、あちらこちらに凝ったしつらえがあるのがとても興味深いです。

金沢のポケモン展へ_f0062031_17034901.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17070116.jpg
「あ、そういえば最近津軽三味線に触ってないね。」なんて思い出してしまいました
金沢のポケモン展へ_f0062031_17072807.jpg
お抹茶を頂こうと順番待ちをしていたら前に外国人のグループがいます。フランスから台湾に15時間飛んで、乗り継いで日本に来たということで、今はロシアの上空を飛べないので長い時間をかけて、それでも日本に来てくれるなんて嬉しいことです。
金沢も本当に外国人観光客が多いと思いました。

練りきりの紫陽花の向こうに見える雨に濡れた中庭も美しいものです。

金沢のポケモン展へ_f0062031_17120432.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17121626.jpg

普段はあまり甘いものを頂かない私ですが、今日はとくべつです。そのあとひがし茶屋街の森八で葛切りを頂きました。
美味しい!
私が今まで食べた葛切りの中でも一番美味しいかも。

小雨の中を尾張町から主計町へと、五木寛之が命名したと言われるあかり坂を通り駅まで戻りました。
さて、夕食は何にしようかと話し合った結果、金沢おでんにしようということになりました。私も金沢おでんは食べたことがありません。
…というか、おでんはそんなに好きではない(笑)?
有名なおでん屋さんで少し待って席に通されました。
おでん…は特に美味しいわけではなく(おでん屋さんごめんなさい)、ウチのおでんと大して変わりはありません。

2日目
次の日は今回のメインイベント、国立工芸館です。
事前にネットで9時半からのチケットを買ってあります。
しかし開館20分前に工芸館に着いてビックリ。
予約の人の長蛇の列!
金沢のポケモン展へ_f0062031_17142566.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17150048.jpg
朝イチは空いているだろうと思った私が甘かった。
それでも少し待ってすんなり入館。
館内はスゴイ熱気です。
というより、監視のパートのオバサンが異様にうるさい。
「線から入らないでください。」は分かる。線は作品からかなり離れているし、うっかりちょっと踏んでしまうことはあるかも知れないが作品に触る人なんている訳がない。
キャプションの字が小さいので覗きこむと「線から顔や手をはみ出させないでください」もう一度みたいと戻ると「割り込まないでください」ガラスケースの中の小さな作品を覗きこんで指さすと「ガラスケースに触らないでください」、とまあ、私も何回注意されたことでしょう。
会場はパートのオバサンの注意の声が響いていました。
そんなに「仕事しています」感をださなくても、みんな節度を持って見学していますよ~。

金沢のポケモン展へ_f0062031_17153941.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17155373.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17161072.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17162864.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17165701.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17171474.jpg
金工細工、竹細工、木工細工、象嵌、螺鈿、陶芸、染織、ガラス細工、とありとあらゆる日本の伝統工芸の技法で作られたポケモンたち。
もう、すごい!としか言いようがありません。

金沢のポケモン展へ_f0062031_17200975.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17203118.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17205760.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17211881.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17214171.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17223214.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17224912.jpg
琉球紅型染めの着物です。いろんなキャラクターが隠れています。

金沢のポケモン展へ_f0062031_17235917.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17242005.jpg
加賀友禅の着物tと帯。ここまでするか? すごい!!!!
金沢のポケモン展へ_f0062031_17251015.jpg
こんな江戸小紋の着物着て「ゴースがいるんだよ。」なんて言ったら楽しいだろうな。
金沢のポケモン展へ_f0062031_17261920.jpg
キャモメ!!!
金沢のポケモン展へ_f0062031_17265669.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17272676.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17275299.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17282271.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17285073.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17291447.jpg
きっと作家さんたちも楽しんで制作したにちがいありません。


それから歴史博物館を見て隣の石川県立美術館へ。
「陰翳の中の金彩」をやっていました。

金沢のポケモン展へ_f0062031_17304576.jpg
金沢は金箔の生産が日本一だそうですが、確かに伝統工芸の金箔の使い型は繊細で素敵です。

ここの美術館は何度も来ていますがカフェ「ル・ミュゼドアッシュ」に入るのは初めてです。いつも人が
並んでいるので敬遠していましたが、今日は妹と一緒なのでスィーツに興味のない私も入ることにしました。
パティシエの辻口博啓さんがプロデュースするケーキはどれも美しく美味しそうです。
眼下の緑がとても美しい。

金沢のポケモン展へ_f0062031_17311578.jpg
そのあとはお決まりの21世紀美術館です。
レストランでランチをしてから入場しました。
能登産の食材を使ったランチはとてもおいしゅうございました。

金沢のポケモン展へ_f0062031_17321193.jpg
レアンドロエルリッヒのスイミングプールは前もってネット予約してあります。何度見ても季節によって水の光り方が違うのが面白い。しかしここの美術館は中が迷路のようでいつも迷ってしまいます。
金沢のポケモン展へ_f0062031_17403012.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17404889.jpg

そのあとに訪れた鈴木大拙館は新緑の中の水鏡の庭が異世界のようです。
金沢のポケモン展へ_f0062031_17323472.jpg

この日の夕食はお寿司にしました。地酒と一緒に頂くお寿司は美味しくて、おつまみに頼んだ白エビの唐揚げの量の多いこと!
この間自宅近くの能登のお寿司屋さんで頼んだ白エビの3倍くらいはあり、しかもお値段は3分の1じゃないの!

数種類の地酒を飲み比べ、お土産に買うお酒も決定しました。

3日目
今日帰りますが、気になっていた九谷焼のぐい呑みがあります。
決心ができないのでお店に行って再度検討することにしました。
青粒が素敵だけど、値段もね~。妹に背中を押され、さらにお店の人の「これでお酒を飲むと毎日幸せな気持ちになれますよ」という言葉に、即、購入決定!

背中のリュックに入れて幸せな気分で歩き出しました。

帰る前にどうしてももう一度森八の葛切りを食べたくなり訪問しました。
金沢のポケモン展へ_f0062031_17342358.jpg
金沢のポケモン展へ_f0062031_17344983.jpg
窓から隣の福家屋敷のお庭が見えて大変素敵でした。


金沢城公園を歩きます。
お昼を食べようと公園内のお店に予約の電話をしたのですがどこもその日は休みなので、休憩所隣の豆皿茶屋に入りました。
メニューが変です。イラストを見てもよくわかりません。確か店先には写真入りのメニューがあったはず。隣のテーブルの外国人にはそれを出しています。私が「メニューください」というと「写真入りは外国人向けです」という言葉にびっくり。
金沢のポケモン展へ_f0062031_17332049.jpg
日本人はこれでわかるのか?
よく外国人観光客が日本のおもてなしはスゴイというけれど、日本人が差別されているのかな?
金沢のポケモン展へ_f0062031_17380851.jpg
これ、あまりおいしくなかった。確かに、写真で見た日本人は騙されないな。

金沢のポケモン展へ_f0062031_17394048.jpg

尾山神社を抜けバスに乗って駅に戻りました。
2泊3日の短い旅でしたが、気のおけない妹との旅は最高に楽しかった。


# by matsurika-art | 2023-06-06 17:46 | 展示会/展覧会のこと

ポーセリンアート(上絵付け)に関するちょっとした話題、ささやかな日々の出来事などを気ままに綴っています。

by matsurika-art