2022年 02月 11日
似非(エセ)金継ぎの話し
洗っているときとか、移動させるときとか、つるっと手から滑り落ちてしまったり。
でも、気が付いたら最近では全く食器を割らなくなりました。
たぶん日ごろから食器を扱うようになったので、無意識に陶磁器に対する力の入れ具合とかが身についてきたのでしょう。
ところが最近では夫がよく割ってくれます。
私が絵付けを習い始めた頃に描いた実用的な小さなサラダボール。練習のつもりで5枚も描いて、使い勝手が良かったので普段使いにしていましたが、気が付いたら3枚しか残っていないのです。
その他もいろいろと。
「あれ?ないなぁ・・・・」と思うと、私に黙って袋に入れて燃えないゴミの中に入っていたりします。
最近では九谷絵の具で描いたお皿。
「割ったの!?」というと「割れた!」と言うのです。
文句言ってもお皿がもとに戻るわけではないので無駄な争いはやめることにしました。
で、あの方法で修理してみることにしました。
これは以前陶芸を習っていたFにもらった手作りの小さな器。
中に描かれたゆるーい感じのうさぎも私は気に入って、ぐい吞みとして使っていました。(お酒がたくさん入ります)
が、何をしたわけでもないのに、経年劣化とでもいうのでしょうか、だんだんヒビが入って縁が少し欠けてしまいました。
Fは「捨てて」というのですが、なにしろ私のお気に入りなもので、エセ金継ぎで修理してみました。
上絵付で使うノンピングオフという強い盛り剤でヒビを埋め、縁の欠けたところは何度もノンピングオフを重ねて何度も低温で焼き、その上に金彩をしたのです。
ちょっと味のある器に生まれ変わりました。
九谷のお皿は4つのパーツに分かれてしまい細かいかけらは残っていないのですが、ちょっと遊んでみようと思います。
大きな二つは何とかくっつきましたが、そのあとのかけらはちょっと歪んでくっついてしまいました。
仕方ありません、盛り剤なのですからそんなにうまくつくわけがありません。
このあとはどうなるか・・・・・。
by matsurika-art
| 2022-02-11 00:08
| 絵付けに関すること