2007年 08月 15日
フィンランド研修旅行レポート・・・Part10
昨夜は疲れも手伝って、みんなでビールで乾杯したあとに歯を磨いていたら突然睡魔に襲われました。ベッドに仰向けに倒れて歯を磨いているうちに私は眠ってしまったらしいのです。
それを同室のFが写真に撮っていて、朝、得意そうに見せてくれた。
見せられると、うん、確かに歯ブラシをくわえたまま眠っている。
あ~あ、やられた。みんなに見せるんだろうな~。たぶん私の知らない人にまで・・・。私はベリーを食べ過ぎたあなたのオナラの臭いも我慢したというのに・・・・。
さて、4日目になると生徒さんたちもあっちへ移動、こっちへ移動とだいぶ入り乱れてきました。それと同時にみんなが顔見知りになってきました。
この日から私のラスタークラスを受けに来たユミラという女性。「ゲイシャが終わった。」といいます。
”モノクロームの表現”のクラスの見本に日本髪を結った”明治の女性”の日本画をブルーで描いたプレートがあり、それを言っているのだとすぐに分かりました。
「あれは芸者じゃない。」と私が言うと彼女は「芸者じゃないの?」と不思議そうな顔をしました。確かに外国人は日本髪を結った女性はみんなゲイシャと呼ぶのだということは分かっていましたが、何だか納得できません。
私が「芸者とはお酒の席で踊ったり歌ったりする職業の女の人のことだ」と言うと彼女はびっくりして、「ゲイシャって職業なの?」と、そして「ではあの見本はゲイシャでなかったら何なのか?」と聞きます。「あれは100年くらい前の日本の女性で、静かで優雅な女性だ」というと「それだったらみんなにそう説明した方が良い」と言います。
近くにいた通訳をしてくれているユリタさんが私たちの会話を聞きつけてやってきました。フィンランドの有名なチョコレートで「ゲイシャ」という名前のものがあるけれど、日本人はそれを聞いてよい気持ちはしないでしょう?と言います。
彼女も全くゲイシャの意味を今まで知らなかったそうです。
あちらで87歳になるエバさんが頑張っています。彼女は人気者で、誰もが気さくに声をかけます。そしてお歳とは思えないほど意欲的なのです。午後からはラスターをやりたいと言います。
サンタクロースの町からやってきたと言う二人連れがいました。「サンタクロースに会ったことあるの?」と聞くと、笑って「ある。」と答えました。
まったくバカなことを聞く日本人だよ、と思われたかもしれませんね。
たぶん皆さんの住んでらっしゃるところはきっと冬は雪に覆われてしまい、昼間が短く外出するのも大変でしょうからひたすら描いているのでしょう。夏のこのサマースクールをとても楽しみにしているのだということが伝わってきました。
この日の夕飯は、昨日寿司パーティを開いたときにお寿司を作ったフィンランド在住の日本人の方が私たちの部屋に電気釜で炊いた炊き立てのご飯(もちろん日本米)を差し入れしてくれました。
実は私たちは”あるもの”を持っているのです。
それは、ロシアで買っておいた”キャビア”!ジャ~ン!!
それを”手巻き寿司”にして食してしまおうという魂胆なのです。何と贅沢な!「地の果てでの究極日本食」といった感じでしょうか。
今日はお味噌汁もあります。
お味は・・・最高!です。
今夜は食堂での夕食はとらずに、白いご飯とキャビア、梅干、ゆかり、のり、お味噌汁、それだけですがなんと美味しいこと。
この日誰かが地元の新聞を持ってきてくれました。それには先日取材に来た私たちのことが載っていました。本当に載っていたのです!しかも写真がでっかく、と、紹介文がびっしり。本当に話題のないところなんですねぇ。
フィンランド語なので、何が書いてあるのかわからないのですが、聞くところによると新聞では私たちのことを「太陽の昇る国からレイシャルビにやってきた・・・・」と書いてあるらしいのです。
その表現って、ちょっと大げさな気もしますが、私は気に入りました。
つづく
ポーセリンアート茉莉花はこちらからどうぞ
by matsurika-art
| 2007-08-15 21:08
| 研修旅行